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単位取得数に制限がある理由(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 「単位」といっても物理量がどうこう、という話ではありません。大学の授業を受けて合格した、という意味での単位です。(以前、片桐教授がこの記事でそのあたりを説明されていますね。)今回は、この単位の取得数に制限があるというお話です。 

 本学では各学期では履修ができる(授業が受けられる)単位数が24に制限されています。

1コマの授業が通常2単位なので週12コマ、週5日だと一日2,3コマ。これは少なすぎでは...

いえいえ、体育実技や実習・演習は1コマ1単位、工学部には学生実験がありますから、24単位でも時間割は結構埋まっているものです。とはいえ時間割をフルにすることは制度上できない。これは一体どういうことでしょうか。

 

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 大学の授業について行くにはそれなりの予習・復習が必要です。時間割を全部埋めるほどたくさんの授業をとってしまうと授業時間外の学修に使う時間もそれに応じて増えてゆきます。普通はそこまで時間をとることは難しいので、やがて授業について行くことができなくなる。結局、登録はしても実際には単位をとることはできないだろう。そういう考えで単位数にあらかじめ制限をかけているのです。

 とはいえ、この制限を解除する方法があります。実は今回のお話、先日のGPAのお話のつづきです。「GPA」にはいろいろな使い方がある、と書いたのですが、じつはGPAが高いと履修可能な単位数を増やすことができるのです。

 授業1コマの時間は決まっていますが、予習復習にかかる時間はひとによって差があるはずです。「GPAの高い学生さんはきっと予習復習を効率的にこなせるに違いない。」 そう考えてGPAによる履修登録制限の緩和が認められているのだと思います。中には「予習復習に時間をかけているからGPAが高い」学生さんもいると思われますから、本当に緩和された分の授業を履修するかは、もちろん本人の判断となりますね。

江頭 靖幸

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