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きれいな花には毒がある、のかな?(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 きれいな花、具体的には「アジサイ」のことです。梅雨の頃、6~7月に咲く花なので少し季節外れかも知れません。何かの切っ掛けで「アジサイには毒があるって本当?」と聞かれてふと答えに詰まってしまったので、少々調べました、というのが今回のお話です。

 アジサイは子どもの頃から身近な植物でしたが、子どもの頃に「アジサイに毒がある」という知識があったようには思えません。でも、今になって言われてみるとどこかで「毒がある」という話を聞いたことがある様にも思います。なんとも微妙な知識なので、ここは一つキチンと調べてみましょう。

 身近な毒については、厚生省で「自然毒のリスクプロファイル」というページを通じて情報提供されていました。アジサイもその中で採りあげられています。

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 さて、このページ、実際に読んでみて欲しいのですが、いろいろな情報があって、結論を端的にまとめると「毒のあるアジサイの葉があることは本当だが、全ての葉に毒があるとは限らない」ということのようです。うーん、曖昧ですね。

 でも、葉に毒が含まれるのがアジサイの本質ではない、というよりアジサイは本来自分に必要な物を合成しているだけで、それに対して人間が毒だ薬だと言っているだけですよね。ですから、人間からみてアジサイの成分が毒かそうでないか、決まっていないのは自然なことかも知れません。

 身の回りで見るアジサイの毒があるのか無いのか、それはハッキリしないのですが、ハッキリしない以上、無用のリスクをとる必要はありません。2008年、2011年には中毒の事例もあったそうですから、アジサイを食べるようなことは避けた方が良いでしょう。

江頭 靖幸

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