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「サステイナブル工学プロジェクト演習」中間報告会(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 11月14日「サステイナブル工学プロジェクト演習」中間発表会が開催されました。これは本学工学部の3年生によるグループワークでの発表会です。この「サステイナブル工学プロジェクト演習」の特徴は3学科合同の授業である、という点ですが、この中間発表に向けた取組では異なる学科の学生が集まってグループをつくることが特徴になっています。

 発表内容はいろいろな工業製品について、そのライフサイクル全体での環境負荷をどのようにして小さくするか、その方法を提案する、というものです。今回は環境ラベル「エコリーフ」に登録されている工業製品を対象とし、公表されている環境情報データを元に、具体的な改善提案を行い、その効果を評価しました。

 改善提案としていろいろなアイデアを出すことはできても、その効果を評価することは一般的には難しいものです。本学工学部で1年のときから行ってきた「サステイナブル工学」に関する授業で学修したLCA(ライフサイクルアセスメント)の知識を応用することで、はじめて評価を含めた提案が可能になるのです。

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 さて、この「サステイナブル工学プロジェクト演習」は3年生の授業ですから、今年が2回目となります。昨年度と比べて少し複雑な製品をLCAの対象としたグループが多かった様子で、これは昨年度から発展した点かな、と思いました。

 その一方で、改善提案の内容には多くの班が苦慮していた様子です。授業の性格上、架空の改善提案となる(まあ、現実の改善提案でも実現していないという点では架空だとも言えますが)ため、どの程度の「仮定」や「想定」をするべきなのか、が難しかったのでしょう。グループ毎にいろいろなレベルの架空の改善提案が示されていましたが、この辺りをどう指導していくのかが今後の課題だと思いました。

 3年生を中心に約300人の学生と教員約30人、30分の発表を2サイクル行って、無事本年度の「サステイナブル工学プロジェクト演習中間発表」を終了することができました。

江頭 靖幸

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