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グループワークの授業いろいろ(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 グループワークの授業、今の高校生や中学生の皆さんにはなじみのある授業形態なのかも知れませんが、私のような50代に人間からするとハイカラな言葉に感じるところもあるものです。

 さて、本学の工学部は2015年度から開設された新しい学科なので、カリキュラム中にいくつものグループワークの授業が設定されています。

 まず、1年生の前期には「フレッシャーズゼミ」があります。1年生は研究室に所属していないのが普通なので、基本ゼミはありません。ただ、本学では1年生にアドバイザーとして教員、要するに担任の先生、を割り当てることで学生のグループ単位の活動としてのゼミをおこなっています。(詳しくはこちらを。)ここでのグループワークでは、発表テーマは各学科の専門分野に関連する内容を学生諸君が選んで決めています。

 1年生後期には「コーオプ演習Ⅰ」が。コーオプ教育の一環としてグループワークの進め方についての授業をおこなうと同時に、その実践としてのグループワークもおこなう、という位置づけです。(詳しくはこちらを。)こちらでは、賛否のわかれる技術上の課題やサステイナブル社会に関連する新技術などを対象として調査を行い、調査結果に基づいたディスカッションの内容を発表します。

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 次のグループワークは3年生になってから。まず、前期には「地域連携課題」があります。(詳しくはこちらを。)こちらはキャンパスがある八王子市を対象に、地域の問題を発見し、その解決策を提案する、というのがグループに与えられる課題です。3年前期はコーオプ実習との関係でクォーター制、全部で8週間の授業となっていますから、こちらは短期決戦型のグループワークとなります。

 つづいて、3年後期には「サステイナブル工学プロジェクト演習」が準備されています。こちらは工業製品についてのLCA分析を中心としたグループワーク。1年前期の「サステイナブル工学基礎」からスタートしたサステイナブル工学の授業の集大成的な授業です。(詳しくはこちらを。)応用化学科の枠を超えた学科を横断したグループ編成も特徴のひとつです。

 さて、これらのグループワーク。学生さん達の取り組みを見ているとみんなかなりうまく進めているのに少し驚いています。今ではグループワークは中学高校の段階から授業に取り入れられていて、みんな慣れているのでしょうか。

おまけ

グループワークの授業、どう思う?

巧くやっていると思いますよ。

えっ、そうかなあ。

だって考えてもみてくださいよ。我々教授がグループワークやったらまとまらないに決まってるじゃないですか。

そりゃそうだ(笑)。

江頭 靖幸

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