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インフルエンザの季節ですね。(パート2)(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 昨日の卒業論文発表会についての記事で「インフルエンザで出席できなかった学生さんがいた」と書きましたが、そう言えば以前に「インフルエンザの季節ですね。」という記事を書いたことを思い出しました。その中で「国立感染症研究所」の「インフルエンザ過去10年間との比較グラフ」というデータを紹介したのですが、さて今年はどんな様子なのでしょうか。

 以下の図は2019年の2月1日更新分ですが、今年に対応する赤丸のデータが昨年度を超えてトップに躍り出ている様子が見て取れます。もっともこの図には注意が必要です。縦軸は単なる患者の報告数ではなく、「定点当たりの報告数」となっています。定点とは要するに病院のことで、各病院からのインフルエンザ患者数の平均値です。今期から平均とりかたが変更されたそうなので単純に昨年度と比べるのは慎重に。とはいえ、このデータから今、インフルエンザが凄く流行っているということだけはハッキリ分かりますね。

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 さて、国立感染症研究所では地方毎の「インフルエンザ流行レベルマップ」も公開されています。はて、東京の状況は、と思ったのですが以下の様に日本全国ほぼ真っ赤。全国的に流行っているのですね。

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 さて、インフルエンザは昔から良く知られた伝染病ですが、近年は検査キットの普及で確実な診断ができるようになり、ここに紹介したような有益な情報に基づいて警戒の呼びかけも可能となりました。でも、その割に「人類がインフルエンザを克服」したようには見えません。昔は風邪だと思っていた病状にインフルエンザが多く含まれていた、ということなのでしょうか。それとも目立たないけれど進歩と改善がつづいているのでしょうか。私にはよく分からないのですが、まずは自分がインフルエンザに罹らないように注意することにしましょう。

江頭 靖幸

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