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研究会へ参加してきました。(片桐教授)

| 投稿者: tut_staff

 2019年3月9日土曜日に、REHSEという研究会の定例研究成果発表会に参加してきました。REHSEという略称は、「特定非営利活動法人 研究実験施設・環境安全教育研究会」の略称です。このようにフルネームで名称を書けば、その研究成果発表会の内容も推察できると思います。

 最初から脱線します。

 会場は東京大学工学部3号館31番教室という坂道に立つやや三角形の建物でした。建物に入ってすぐに混乱しました。地図を理解できませんでした。これは入り口階が2階だったためでした。地上からの入り口は1階であると思い込んでしまったための混乱でした。

 直交した四角形の構造ならすぐに頭の中にマップが組み立てられます。しかし、廊下の曲がりが直角ではないところを2回も曲がると自分の位置を見失ってしまいます。トイレに行く時に3回も角を曲がると、元の会場に戻れなくなってしまいます。。

 八王子にはじめて来た時に、やはり東西南北に混乱しました。特にこの工科大学八王子キャンパスも、微妙に東西南北とずれているために、絶対的な方向感覚を失います。さらに、土地柄高低差があるため、さらに混乱します。新宿駅は地図を見てもよくわかりません。これも階の差により複雑化していることによります。

 何かの本に、行き先へたどり着くために、男性は頭の中に地図をつくり、女性は道をつながりで憶える、とありました。そのため、女性は「方向音痴」になりやすいともありました。一方自分の居場所を見失うと男性的な頭の地図は機能しなくなります。私は、確かにカーナビゲーションを地図の中で自分の現在位置を確認するために使っています。2画面にする時に左の広域図は北を上にするように表示し、右の図は進行方向を上にするように表示します。うちのナビの広域図には進行方向を上にするモードがあります。これは女性向きの設定なのでしょうか。

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 研究会の発表内容で興味深かったのは、溶媒の入った洗瓶にRFIDアンテナをつけて、研究室内でのその移動や置き場所をモニターし、その遍在化傾向を記録し分析する手法についての研究でした。実験室で溶媒の入った洗瓶が行方不明になることはしょっちゅうです。そのありかをリアルタイムでモニターすると、使用場所の遍在や頻度なども推定できます。将来的には機械学習を利用して位置予想もやりたいそうですが…すこしやり過ぎのような気もします。同じ手法で人の動きから動線を探り、機能的な実験室のレイアウト構築も検討しているということでした。

 まだまだ勉強することはたくさんあるようです。

片桐 利真

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