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「アセスメント」って何だ?(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 皆さん、アセスメント、という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これを読んでいるあなたが高校生や大学生なら聞いたことがある、という人が多いのではないかと思います。でも私が高校生のころには全く聞いたことがありませんでした。いや、別に「俺も昔はワルでねぇ...」なんて話をしたいわけではありません。私が高校生の頃にはなかった言葉だと言いたいのです。

 アセスメントの由来は英語の Assessment ですが、辞書を調べると「評価」と出ています。こちらはもちろんずっと昔から存在した言葉なのですが、これがカタカナの「アセスメント」になったのはおそらく「環境アセスメント」という言葉の一部として広く用いられる様になったからだと考えられます。「環境アセスメント」とは東京都環境局の説明を引用すれば

環境アセスメント(環境影響評価)とは、大規模な開発事業などを実施する際に、事業者が、あらかじめその事業が環境に与える影響を予測・評価し、その内容について、住民や関係自治体などの意見を聴くとともに専門的立場からその内容を審査することにより、事業の実施において適正な環境配慮がなされるようにするための一連の手続きをいいます。

となります。

 ここでのアセスメントは確かに「評価」なのですが、単に目的に対する評価にとどまらず住民など他の利害関係者に対する影響まで含めた評価だ、という意味まで含んでいるのでしょう。そう考えると「環境評価」では不十分。「環境影響評価」としてもまだニュアンスを伝えきれないので「環境アセスメント」という言葉が使われたのでしょう。

 

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 環境アセスメント法(これは通称で本当は「環境影響評価法」と言います。法律名にカタカナは如何なものか、という配慮でしょうか)が制定されたのが1997年だと言いますから今から20年以上前。このころには「環境アセスメント」という考えは広く一般に受け入れられていたことが分かります。今の高校生、大学生諸君にとっては生まれたときから在る言葉だ、ということになるのですね。

 さて本来の Assessment という言葉には査定、もっと言うと課税のための査定、という意味もあるそうです。「環境アセスメント」のアセスメントとは外れた意味になりますが、将来的に「環境税」ができたとしたらそういう意味も含まれるようになるでしょうか。そのときは「環境アセスメント」は「環境課税査定」になりますね。

江頭 靖幸

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