社会通念に照らして業務上必要な実験室での服装規定(江頭教授)
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まずお断りします。本記事に表現されている見解または主張は、この記事の書き手である江頭個人のものであり、必ずしも組織としての本学科、または東京工科大学・片柳学園その他関連組織、同時に以上の組織の他のメンバーの見解または主張と一致するものではなく、その公式の立場を代表するものではありません。
さて、以上のお断りをしておいてから、本日のお題。最近、確かNHKラジオのニュースだったと思うのですが、「厚生労働大臣が職場における靴の制限について、それぞれの業務の特性があるので、社会通念に照らして、業務上必要、かつ相当な範囲でということなんだろうと思う。」と述べたというニュースが流れていました。
ニュースを途中から聞いたのでしょうか。私の第一印象は「一体、何の話だか分からない」でした。というか、なんでこんな話がニュースになるのやら、と不思議に思ったのですが、聞けば女性が履く靴を強制しないでくれ、という署名運動に対する回答なのだそうです。ぼんやりしてるなー。でも待てよ、うちの学科でも女性の履き物に対して規制をかけていたんじゃなかったけ?
そう思って見つけたのが上の図。これは本学応用化学科の学生実験室に掲示されている服装規定です。
女性のイラストが描いてありますが、これは別に女性限定の規定ではありません。男性も対象です。(実際、私はついついポケットに手を突っ込んでいて片桐先生に叱られています。)とはいえ、実際には女性の服装に対して制限するケースが多いでしょう。
靴についての規定「靴はローヒール。足の甲をカバーして保護。」は明らかに女性を対象として意識した規定に見えます。おしゃれなハイヒールやフェミニンなパンプスを履きたい人には申し訳ありませんが、実験室から急いで避難する必要がある局面や、有害な試薬を足の上にこぼす可能性を考えると実験室では「社会通念に照らして業務上必要な」範囲での規定ではないかと思います。
えっ!署名運動ってハイヒールやパンプスを履かないことじゃなくて履くことを強制しないでくれって話なの?そんな職場があるんだ...。
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