「受信相談」という番組がありまして(江頭教授)
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工学部の会議が終わった時の話です。工学部全体の会議の後に各学科の会議を行う予定になっていたのですが、学科ごとに違う会議室を使うので少し時間を空けます。そこで一言。
応用化学科の会議は4時5分から開始します。
あれ、この「4時5分」ってなんか聞き覚えがあるような。そういえば音楽がついていたような。
4時5分、4時5分、…ふんふん…テレビを見るために…
思い出した!これ「受信相談」の音楽だ。
私が子供のころ、NHKで放送していたミニ番組です。本当に「4時5分」に放送していたかどうかはわからないですが、平日の昼に放送していたように思います。つまり、当時の私は平日の4時5分に家にいるくらいの年齢だった、ということですね。
さて「受信相談」がどんな番組なのか。今の人にはわからないと思います。
当時のラジオ・テレビはアナログ放送で、受信器も当然ながらアナログでしたから、電波の受信状態が直接温室や画質に反映していました。なるべく明瞭な音で、クリアな映像を見ようとするとアンテナ回りの改善が重要、というケースが多かったわけです。そこで、電波の受信状態によってテレビやラジオがどう影響を受けるのか、それを改善するにはどうするべきなのか、といった情報を説明する番組が必要だった、というわけですね。
実のところ、私も番組の内容については冒頭の歌しか記憶がないのですが、たしかビルなどに反射した電波が遅れて届くことによってテレビ映像が2重に見える現象(「ゴースト」というそうです)について解説を初めて聞いたのはこの番組のような気がします。
さて、現在はこの「受信相談」に相当する番組はあるのでしょうか。デジタルのテレビは映るか映らないかのどちらか(それこそデジタル!)で、素人がアンテナをどうこうしても受信状態に影響はないでしょう。アンテナの設置は業者になっていますから「受信相談」という番組の必要性はなくなっていると思われます。これを「技術が進んでユーザーの負担が減った」とみるのか、「ユーザーの手に負えなくなった」ととるかはものの見方の問題かもしれませんね。
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