「地域連携課題」最終発表会(江頭教授)
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「地域連携課題」については以前の記事でも紹介していますが、これは本学工学部の授業です。我々応用化学科を含む工学部があるのは東京工科大学の八王子キャンパス。このキャンパスがある八王子市を対象に、地域の問題を発見し、その解決策を提案する、というグループワーク型の授業です。
8月8日、八王子キャンパスが夏休みで閉鎖される前日ですが、応用化学科と電気電子工学科との合同の発表会が行われました。事前の発表会で選ばれたグループによる最終発表会となっています。今回は八王子市の学園都市文化課、ごみ減量対策課の方々にも参加していただき、ご意見をいただいています。
応用化学は応用化学、電気電子は電気電子でそれぞれ予選を行い、その中から選ばれた全部で4タイトルの発表、さすがにどれもユニークな発表で、予選の段階よりもブラッシュアップされた発表でした。
電気電子と応用化学、1期と2期に2回の発表会から選考された計4件の発表のタイトルが公表され、最終発表会が開始されます。
こちらは八王子駅周辺のフィールドワークで見つけたゴミのポイ捨ての現場。各班、それぞれの場所でフィールドワークを行っています。
発表と質疑応答、一通り終了した後で八王子の方々から講評をいただきました。その内容、いずれもなるほどと思わせるものでした。
たとえばポイ捨てゴミの回収についての提案について。町を歩く人が利用できる公共のゴミ箱については、集まったゴミの処理費用を誰が負担するのか、という問題があること。また、八王子市には公園などをボランティア活動で清掃する場合に利用できる 「ボランティア袋」という通常の有料の指定収集袋とは別のゴミ袋を利用できる制度がある、という情報を頂きました。
また、東京工科大学から八王子内に就職する学生を増やそう、という提案では発表で採りあげられた「はちおうじ就職ナビ」の広報の仕方について、SNSをどのように利用するのが効果的なのか、かなり突っ込んだ議論をしていただきました。
そして、この企画は毎年続けられていますが、全体として年々プレゼンが良くなっている点、そして裏付けの数値があることと、実際に場所に行っている。その点を評価するというお話。そして、フィールドワークをすることは八王子を知ることであり、駅と大学の往復ではなく、八王子を自分の足で歩いて八王子という町を知って欲しい、というお話を頂きました。
最後は本学科の授業担当の森本先生から。「この課題は一見すると工学部なので関係ない様におもえるかも。でも、プロセスは共通のものです。社会に出てからの活動をイメージするためにも地域連携課題は有益な授業ですね。」 コーオプ実習で企業を経験してきた学生諸君には響く言葉ではないでしょうか。
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