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減量、減量、また減量(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 いや、もう大変だったんですから。でもこれも良い経験ですよ。自分にとって本当に必要なものはなにか、そんな事を真剣に考える機会が人間には、必要なんじゃないかなぁ。

 何の話かって?オーストラリアへの出張のお話です。このシリーズもそろそろ終わり。今回は帰路の飛行機にまつわるお話です。

 私が今回いた最後のフィールドはオーストラリアのパースを起点として約1000kmのドライブで到着という奥地です。ここから車で帰るメンバーもいたのですが一足先に帰国しようとSkippersという航空会社のLenora-Perth便を使う事にしました。Skippersはオーストラリアの内陸部への小型の飛行機を運用している会社です。定期航路の他にチャーター便も扱っていますが、良く依頼されるチャーター便を定期便にしている、とさえ思える節があります。

 我々のフィールドの最寄りの町、Leonoraは鉱山関係の人たちが働いていてPerthとの行き来に航空機を使う、というニーズがあるようです。もちろん、そんなに大人数が利用するわけではありませんから週3便の運行。機体も図のようなプロペラ機です。

 でも、Lenora-Perth間を2時間で移動できるとはありがたい。そう思って予約を取り、e-Ticketを印刷して現地へ 。準備万端、と思ったのですが、そのe-Ticketに「手荷物含めて荷物は15kg以内」という恐ろしい文言があることに、なんと現地で気がついたのです。なっ、何だってー!

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 調査旅行も帰り道は荷物が少なくなります。とは言え、スーツケースとバッグ、そして手荷物の肩掛け鞄の重量を量ってみると27kgなり。これはいけない。約半分に減量しなくては。

 ここまでの減量となると「何を削るか」ではなくて「何を残すか」になります。必須なのはデータの入ったPC、日本からもってきた測定機器、件のドローン、いや、ドローンは日本では使わないから置いていくという選択肢もありかも。衣類は日本で買い直せば良いけれど、「ハエ除けネットつき帽子」は日本では入手しにくいにちがいない…。等々と考えて、まず持って行くもの15kg、車で移動するメンバーに持って帰ってもらうもの3kg、次回以降持ち帰るもの3kg、現地に残すものと廃棄するもの6kg、と分けたのですが、ここで一つのアイデアが。

 もしかして空港のスタッフはそれほど厳格に重量チェックをしないのでは?

 レオノラ空港は週三便のSkippers以外の定期便はありません。当然職員はパートタイムの人たちです。ならば勝算はあるかも。結局スーツケース16kg、手荷物5kgで6kgオーバーで空港に向かいました。

 「Fnatastic!」受付の女性は何故かにっこにっこで重量オーバーに荷物を受け取ってくれました。やったね!

 まずは一安心して件のプロペラ機に乗り込みました。前にも述べたようにSkippersのこの便は鉱山で働く人たちが休みの日にPerthに戻るための純然たる国内便、言うなれば通勤電車に毛の生えた程度のものなのでしょう。飛行機に乗っている他の人たちは本当に軽装で身軽な荷造りでした。うーん、場違いだ。なお、Perthに到着して荷物が返却されると、私のスーツケースには「Heavy」というタグが付けられていました。

 さて、以上の記事は9月20日(金)朝10:00公開の予定ですが、私がこの記事を書いているのは9月18日のパース空港国際線ターミナルです。このあと成田への直行便に乗れば今回の調査旅行は終了となります。ああー疲れた。

江頭 靖幸

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