「maps.me」は便利な地図ソフト(江頭教授)
| 固定リンク 投稿者: tut_staff
オーストラリアへの調査旅行、今回は私達がFieldで利用している「maps.me」というソフトの紹介です。
国内国外を問わず初めての土地に行くと戸惑うこともたくさんあります。少しでも有効に時間を使いたい出張調査の場合、道に迷ってあっちをうろうろ、こっちをうろうろ、などという事態は絶対に避けたいところ。そこで力を発揮するのが「maps.me」です。
なんとこのソフト、地図を表示するだけでなくGPS機能を使って自分が今いる位置を地図上に表示してくれるのです。そして目的地を指定するとその場所までの最短ルートを検索してくれます。もちろん、幾何学的な最短 ではありません。地図情報に基づいて実際に走行可能なルートを見つけ出します。そしてなななんと、その場所への道案内までしてくれます。
えっ?GoogleMapと同じでは?
それはそうですね。でも一つ大きな違いがあります。この「maps.me」の地図情報は事前にダウンロードしたものが使用されています。このため「 maps.me」はインターネット接続ができない場所でも利用可能なのです。我々が調査対象としているフィールドでは必ずしも携帯がつながってネットと接続できるわけではありません。GPSは使えるがネットはつながらない、という状況が当たり前なのです。この条件では「maps.me」 のメリットは 大きいわけですね。(もっとも、最近GoogleMpaでも地図情報をダウンロード可能になっていることに気がつきました。とはいえGoogleMpa の基本設計は常にネットとつながっていることが前提だと思います。)
さて、上の図は件の「maps.me」による道案内の画面です。でも少し説明が必要です。左上の青地に白丸のサインは「ラウンドアバウト」、日本語では「環状交差点」と呼ばれるもののマークです。交差点の中央に環状道路があり、交差点に入る車は全て一旦左折し、自分の行きたい道までくれば再度左折して進む。環状道路内は上から見て時計回りの一方通行、どの車も右折の必要がない、というグッドデザインですが、少々面積が広くなるのが欠点でしょうか。今のところ日本には2カ所しかないそうですが、土地の広いオーストラリアではありふれたものです。
ここまでが説明その1。説明その2はそのラウンドアバウトのマークの下に書かれた「222km」の意味。これ、次の交差点までの距離を示した数字です。要するに「222km直進してラウンドアバウトに入って二番目の道に左折」という指示なのです。こんな長い直進があり得る、というのも国土の広いオーストラリアならではでしょうか。
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