「天ぷら油は充分に有効利用されている、というはなし」のその後のはなし(江頭教授)
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以前紹介した「天ぷら油は充分に有効利用されている、というはなし」、廃棄されるてんぷら油をバイオ燃料に、と思ってプロセス開発をした。ところがてんぷら油はすでにリサイクル(リユース)されていて、廃てんぷら油が集まらなかったというおはなしでした。(その際も注意書きをしましたが、この話は伝聞で真偽については私にも定かではありません。)で、今回はその話には続きがあった、というものです。もちろん、最初の話が真偽不明なのですから、今回の話も真偽不明となることをお許しください。
この後日譚では、廃てんぷら油を見つけられなかったプロセスの開発者は、いろいろふさわしい原料を探して今度はパーム油に注目したことになっています。アブラヤシ(パーム)の実からとれた油でちゃんとバイオマス燃料の製造に成功した、めでたしめでたし、というのです。
バイオマスは風力や太陽光など発電とは異なって容易に輸送可能な液体燃料の形で利用できるエネルギーです。そう考えると、なにも国産のエネルギーにこだわる必要はない。それどころか広く世界にエネルギー源を求めるのが正しい姿なのかもしれません。
バイオマスの資源として日本産にこだわらなければ廃てんぷら油からパーム油という切り替えは妥当だ、このお話はそんな考えを象徴するエピソードだと言えそうです。(ただ、このお話、前半はともかくこのオチはかなり創作感がするのですが…。)
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