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2019年11月

2019.11.29

教員紹介プロフィール写真が新しくなりました(江頭教授)

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 先日、工学部の広報委員長の大久保先生から教員紹介用の写真を新しくする、というお話が。なるほど本学の工学部も設立から5年目、いろいろリニューアルも必要かも。 

 私の撮影は10月23日。場所は応用化学の学生実験室ということ。これは、と思って指定の時間に白衣着用で参上したのですが白衣はNGだとか。

服装につきましては,高校生に親近感を持たせるイメージにするために,カジュアルフォーマル(長袖、ネクタイなし)でお願いしたい

うーん。まあ、白い服はポートレート写真には不向きだから、という思いもあったのでまあよしとしましょう。

 ということで撮影してもらったのが以下の写真です。

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ジャケットの左胸のポケットが膨らんで見えますが、これは下のYシャツの胸ポケットに定期入れが入っているから。うーん、出しておけばよかった。

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2019.11.28

「サステイナブル工学プロジェクト演習」中間報告会(2019)(江頭教授)

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 11月27日「サステイナブル工学プロジェクト演習」中間発表会が開催されました。これは本学工学部の3年生によるグループワークでの発表会です。この「サステイナブル工学プロジェクト演習」の特徴は3学科合同の授業である、という点ですが、この中間発表に向けた取組では異なる学科の学生が集まってグループをつくることが特徴になっています。

 発表内容はいろいろな工業製品について、そのライフサイクル全体での環境負荷をどのようにして小さくするか、その方法を提案する、というものです。今回は環境ラベル「エコリーフ」に登録されている工業製品を対象とし、公表されている環境情報データを元に、具体的な改善提案を行い、その効果を評価しました。

 改善提案としていろいろなアイデアを出すことはできても、その効果を評価することは一般的には難しいものです。本学工学部で1年のときから行ってきた「サステイナブル工学」に関する授業で学修したLCA(ライフサイクルアセスメント)の知識を応用することで、はじめて評価を含めた提案が可能になるのです。

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2019.11.27

レポート印刷のこと(江頭教授)

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 先に「手書きレポートの限界」と題して本学科1年生のレポート作成の様子について紹介しました。化学、いや科学関係のレポートであれば図やチャート(グラフ)が必須となるので手書きのレポートではどうしても限界がある。やはりPCで作成してプリントアウトしたレポートが必要で、1年生も後期になるとかなりの学生さんのレポートがプリントアウトしたものとなる、というお話です。

 さて、PCでレポートを作成、というところまではみんなOKのはず。何しろ本学は「ノートPC一人一台」を前提とした授業を行っているので、入学のときノートPCを持っていない学生さんも購入することになっているからです。でもプリンターはどうでしょうか?

 プリンターは以前は高価なもので(「NTX-J」とか)昔は個人で持つのが難しいものだったわけですがPCの普及、インクジェットやバブルジェット技術の発展によって低価格な家庭用プリンターが登場。個人でもプリンターを持つことができるようになりました。とはいえ、ノートPCほどには利用する場が少ない。家庭用プリンターのほとんどは「年賀状のあて名」の印刷に使われていると聞いたこともあるくらいで、一般家庭では年に何度も使うことはないのでは、と思います。

 おそらく、ほとんどの学生さんはプリンターは持っていないのではないでしょうか。では、どうやってレポートを「印刷して」提出しているのでしょうか?

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2019.11.26

霧の八王子キャンパス(江頭教授)

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 このブログを書いているのは11月25日の月曜日、公開されるのは26日の予定ですので一日前の情報、ということになります。

 まずは写真をご覧ください。右下の隅に見えるのは本学の正門ゲート、そして中央に根本だけが見えているのは我々応用化学科がある片柳研究棟です。16階というビルは大学の建物としては比較的に高いのかもしれませんが、それほどの高層ビルというわけではありません。でもご覧のとおり棟のてっぺんは見えない状態に。これは霧の影響なのです。

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2019.11.25

「コーオプ演習Ⅰ」中間発表(2019)(江頭教授)

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 本学工学部の特徴の一つ、コーオプ教育。その最初の授業と位置づけられるのが1年生後期の授業「コーオプ演習Ⅰ」です。授業内容は最新の工学・技術的トピックスについて調査し、発表すること。グループワークを中心とした授業で、賛否のわかれる技術上の課題やサステイナブル社会に関連する新技術などを対象として調査を行い、調査結果に基づいたディスカッションの内容を発表します。

 先日、この「コーオプ演習Ⅰ」の中間発表に参加してきました。

 本学科の1年生全員が必修の授業で、5~6人のチームにわかれると1チーム約10分の発表では一会場では収まりません。私の参加した会場では8チームの発表を聞くことができました。

 今回は「あなたが日本国の総理大臣だとして、マイクロプラスチック問題にどのように取り組みますか」という設問でした。

 東京工科大学の応用化学科はエンジニアを養成する機関で、当然ながら政治家を、特に総理大臣を育成することがミッションではありません。でも、一つ高いレベルから問題点と解決策について考えてみる、という切っ掛け作りだと考えるとこの問いかけにも納得です。

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2019.11.22

「6・7・8号館 停電のお知らせ」でも「6・7・8号館」ってどこ?(江頭教授)

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 東京工科大学の八王子キャンパス、特徴的な建物が多く、遠くからでも目立つ建物も少なくありません。我々、応用化学科がある「片柳研究棟」はこのキャンパスのシンボル的な建物ですし、ドーナッツ型の「研究棟A・B」も人目を引きます。

 こんな感じで本学の建物にはそれぞれ名前がついているわけですが、本日の学内連絡のサイトをみると表題の様に「6・7・8号館 停電のお知らせ」との記述が。でも「6・7・8号館」ってどこだろう?

 実は八王子キャンパスの各建物には固有の名前の他に「○○号館」のような通し番号の名前も付けられているのです。「6・7・8号館」は「サークル棟、スタジオ棟、体育館」のことです。今回の通知は下図の赤丸の部分が停電する、というお知らせなのでした。

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では、我らが片柳研究棟は何号館なのでしょうか? 

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2019.11.21

手書きレポートの限界(江頭教授)

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 今年から1年後期の学生実験の担当に加わることになったので1年生の学生さんのレポートをたくさん観るようになりました。学生実験は応用化学科の授業のなかでも大きな比重をしめていますし、なかでもレポート作成は今後、エンジニアとして、というか社会人として活躍するための基礎となる技能ですから、その採点と指導は教育上重要な役割だと考えています。

 とはいえ、少し泣き言を言わせてください。学生さんと教員、これは正に「多勢に無勢」な状況です。レポートを書くのは大変でしょうがみる方も結構大変です。レポートの山を一部ずつチェックしていきます。サイズはA4で統一。さすがにこれは皆さん守っているな。表紙には指定の用紙を。あれ、このレポート、表紙が手書きじゃないか...。このレポートなんか読みにくいな。あっ、これ右上が止めてある。ホッチキスの針を外して...、あっ痛い。ホッチキス、ホッチキス。あ、あった。左上を止め直して...。うーん、分厚くて針が通らない。ほとんどのレポートは体裁が整っているのですが、部数が増えれば例外も増える、ということですね。

 さて、私が担当しているのは1年生。今は後期ですから学生さんもレポートの作成に慣れてきたころでしょう。1年生の最初は手書きのレポートが多かったようですが、いまではほとんどのレポートがPCで作成されていてプリントアウトされたものが提出されています。でも中にはレポートを手書きする学生さんも。その際困ってしまうのはレポートのなかでクロマトグラムや光吸収スペクトルなど、機器分析の結果を表すチャートを表示する必要がある場合です。

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2019.11.20

ポスター印刷のこと(江頭教授)

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 ポスターを使った発表は私達の世代より今の高校生の皆さんの方がなじみのある発表のやり方かもしれません。私自身の記憶をたどると小学生のころに模造紙に手書きのポスターをつくって発表する、という授業があったように思います。その次にポスター発表をしたのはかなり後のこと。学会発表でのポスターセッションでの発表でした。

 学会発表のポスターを模造紙に手書き、というわけにもいかない。とはいえA1サイズ(594×841mm )やA0サイズ(841 × 1189mm )のポスターを手元ではプリントできないので、分割してA4の紙に印刷して発表会場のパネルに並べて張り付けたりしたように思います。周りの発表者たちも同じようなやり方だったのですが、いつの頃からか一枚ものの大判の紙に印刷したポスターを持参する人が目立つようになりました。普通のプリンターでは印刷できないサイズのポスターは業者に依頼して印刷していた時期もありましたが、そのうち大学にポスターを印刷できる大型のプリンターが導入されるのが一般的になりました。

 もちろん、本学にも大型プリンターが設置されています。八王子キャンパスでは図書館棟3階のメディアセンターで管理されていて担当者に印刷を依頼することができます。大型プリンターの扱いは結構大変なのでこれはありがたい。学内でのポスター発表会(「フレッシャーズゼミ」の発表会「サステイナブル工学プロジェクト演習」の中間発表などが該当します)のように大量のポスターを印刷したい場合など一括で依頼することも可能です。

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2019.11.19

今年も登場、クリスマスツリー 2019年版(江頭教授)

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 正確を期すために以下の写真の撮影日を記録しておきましょう。2019年11月14日木曜日の朝です。

 おっと、昨日のブログと同じようなスタートになってしまいました。今回の記事、じつは日付が重要なのです。

 下の写真は本学、八王子キャンパスの冬の風物詩、クリスマスツリーの組み立て風景です。場所は厚生棟と図書館棟のあいだの広場、我々応用化学科が所属する片柳研究棟の前の坂を上ったところにクリスマスツリーを立てているのです。

 さて、この文章、じつは去年の今日、2017年の11月9日記事からの引用ですが、と2018年の11月9日に引用した内容。ちょっとややっこしいですが、2017年も2018年も11月9日にクリスマスツリーが登場しました、ということなのです。ところが今年はなんと、11月14日、ほぼ一週間弱遅れての登場なのです。

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2019.11.18

イチョウ並木の紅葉、黄葉かな?(江頭教授)

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 正確を期すために以下の写真の撮影日を記録しておきましょう。2019年11月16日土曜日のお昼です。

 まず1枚目の写真。東京工科大学八王子キャンパス正門のイチョウ並木はすっかり黄色くなりました。でも写真の左手には少し緑のものが。

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 そちらにカメラを向けるとまだ緑のイチョウの木が見えます。これは正門に向かって左側、キャンパス奥のイチョウの木です。

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 こちらはもっと手前、正門に入ってすぐに生えているイチョウの木、こちらも黄色くならずに緑色が残っているのでした。

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2019.11.15

サステイナブルな社会は「楽しい」か?(江頭教授)

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「地獄に行くのはいやだけど、でも天国に行ったら行ったで天国の生活ってすごくつまらないのでは?」

 どこの誰が言ったことなのか、そのときは気にとめていなかったので全く覚えていないのですが、最近ふと思い出した言葉です。天国がどんなところか、そもそも天国の存在について懐疑的な私にとってはどうでも良いことで、言われてみると余りまじめに考えたことがありません。そう言えば同じように「楽しい」のか「つまらない」のか、について考えたことがなかったものがあったっけ。そうです。「サステイナブル社会」は「楽しい」のでしょうか、それとも「つまらない」のでしょうか。「サステイナブル社会」を目指して「サステイナブル工学」を研究している身としては少しまじめに考える必要があるでしょう。

 我々が知っているサステイナブルな社会は産業革命以前の世界であって、ヨーロッパではいわゆる「中世の世界」、日本だったら「時代劇の世界」でしょうか。物語の中では楽しそうですが(そりゃそうだ)、でもその実態は悲惨な生活でだったということ少し調べればわかること。どうやらこちらのサステイナブル社会は「楽しい」どころではないようです。

 近代化という現象、もっと具体的に言えば産業革命の成果を取り入れること、はこの悲惨なサステイナブル社会を打ち壊すことでした。サステイナブル社会というより、「旧態依然の体制」とか「因習にとらわれた生活」などと認識されていた社会のシステムを壊すことで新しくてよりよい生活が実現したわけです。この記憶から革命や革新、変化することは良いことだ、という考えと同時に変化しない社会は良くない、という考えが生まれたのでしょう。

 さて、現在にもどって我々が目指す「サステイナブル社会」について考えてみましょう。

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2019.11.14

インフルエンザが流行り始めたようです(江頭教授)

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 「具合が悪くて病院に行ったらインフルエンザだと診断されたのでしばらく休みます」というメールが学生さんから送られてきたとか。我々応用化学科の教員の間での情報です。そうか、もうインフルエンザが流行り始めているのですね。

 そう思っていつものように国立感染症研究所」に情報を確認しようと検索をしていたら、今度は「東京都健康安全研究センター」の情報に行き当たりました。下の図を見ると今年のインフルエンザの流行はまだまだ、のように見えますが実は9月26日にはすでに「都内でインフルエンザの流行開始」と宣言されていたそうです。

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 このスケールのグラフだとわかりにくいのですが、流行開始の判断は「都内419か所のインフルエンザ定点医療機関からの患者報告数が定点当たり1.0人を超える」状態を、流行開始の目安としていて、9月16日から9月22日(第38週)で1.06となったといいます。

 

 

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2019.11.13

今学期も今週でおわりか…、おっとクォーター制でのことですよ。(江頭教授)

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 今回はタイトルで出オチの記事ですが、実は今日、11月13日からの一週間でクォーター制での学期(3期と呼んでいます)が終了します。ただし、火曜日は依然紹介した事情で遅れていたので11月22日に第8回目の補講を行うことになります。

 さて、本学は全体としては前期後期の2期制ですが、一部にクォーター制(4期制)を採り入れています。本学工学部の特徴の一つ、コーオプ実習で8週間の企業での実習を行う関係上、残りの8週間をクォーターとして運用することになるのです。我々応用化学科は前期を二つに分けて1期、2期それぞれ8週間を割り当てていますから、今回第3期の終わりは直接には関係がありません。ただ、工学部の機械工学科では後期にコーオプ実習を行っているため、3期、4期で実施される授業もあるのです。

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2019.11.12

「フード・アクション・ニッポン」は迷走しているのでは?(江頭教授)

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 「フード・アクション・ニッポン」については以前の記事で紹介しています。その記事の中で「フード・アクション・ニッポン」は農林水産省が主導する国産農産物の振興のための事業 であり、その目的は

日本の食を次の世代に残し、創るために、日本の食料自給率の向上を目指した国産農林水産物の消費拡大の取組です。より多くの国産農林水産物を食べることによって食料自給率の向上を図り、食の安全と豊かさを確かなものとして子供たちの世代へ引き継いでいくことを目指します。

と説明しました。ところが、最近同サイト訪れてみるとこの「フード・アクション・ニッポン」のサイト、リニューアルされていたのです。目的も書き換わっていて

フード・アクション・ニッポンとは、日本の食を次の世代に残し、創るために、国産農林水産物の消費拡大を目指した取組です。より多くの国産農林水産物を食べることによって、食の安全と豊かさを確かなものとして子供たちの世代へ引き継いでいくことを目指します。

となっていました。以前、このサイトを取り上げたときは「食料自給率の向上」という目標には納得できない、もっと正確に言うと「国産農産物の消費拡大までは納得できる」が「食料自給率の向上」という目標は納得できない、と書きました。そのブログの影響でというわけではないのでしょうが、現在のフード・アクション・ニッポンの目標には「食料自給率の向上」が含まれていないのです。

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2019.11.11

今日(11月9日)は補講日(江頭教授)

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 このブログ記事を書いているのは11月9日の土曜日。朝9時前の時間です。世間一般では今日は普通の土曜日。でも本学では補講日となっていて通常の火曜日の授業が行われています。いつも通り9時から授業開始。学内のコンビニも営業中でお昼のお弁当販売もちゃんとあります。(ただし事務室は閉室ですが…。)

 今年の後期の火曜日はどうしても授業の日数が足りない状況でした。まず、10月13,14日には紅華祭(東京工科大学と八王子工学院専門学校、八王子キャンパスの合同学園祭です)が予定されていましたから10月15日の火曜日は片付けのためにお休み。まあ、これは例年のことです。

 その翌週の火曜日、10月22日は即位礼正殿の儀の行われる日」なので国民の祝日。また授業がありません。これはさすがに今年だけの特別事情ですが、これでもう二週間分の遅れが出ています。

 とはいえ、ここまでは後期が始ま前から決まっていたことでした。

 

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2019.11.08

日本では「GoogleMpaでも地図情報をダウンロード可能」じゃなかったんだ(江頭教授)

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 以前の記事で maps.me という地図ソフトについて紹介しました。Googleマップと同様、カーナビ機能をもった地図ソフトなのですが地図情報をあらかじめダウンロードすることができ、ネット接続が難しいフィールドでもGPSだけでナビゲーション機能が使える、というものです。

 さて、その記事に少し訂正が必要な情報を見つけました。先の記事で

もっとも、最近GoogleMpaでも地図情報をダウンロード可能になっていることに気がつきました。

と書いたのですが、これは我々のフィールドの近く、パース周辺の西オーストラリアでの経験に基づいたものなのですが、なんとGoogleMapのダウンロード機能は日本では利用できなかったというのです。

 

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2019.11.07

声に出して読みたい「自分の」レポート(江頭教授)

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 学生実験をはじめとしてレポート作成は工学教育の重要な一分野です。工学系の情報を伝えるための文章、レポートや論文は普通の文章の書き方とは少々異なっていますからね。でも、今回のお題はそれ以前のはなし。ちゃんとした日本語の文章を書くためにどうするか、という件です。

 大学の授業ではレポートの類をたくさん書くことになります。特に工学系の学生は実験や演習に時間がかかり、その結果をまとめるのにさらに時間がかかりますから、短い時間の中で多くの文章を書くことになります。どうやって正しい文章、できれば分かりやすい文章を書くことできるのでしょうか、大学の教員であれば工学系でもそんな相談をときどき受けるものです。

 さて、私のおすすめは「自分の書いたレポートを声に出して読んでみる」というものです。

 書いた文章を読み直しましょう、という意味ももちろんあります。それにプラスして黙読ではなくて音読をしましょう、ということです。

 

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2019.11.06

卒業アルバム、撮影中(江頭教授)

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 11月に入って急に寒い日が多くなったように思います。もう季節は秋から冬に。冬来たりなば春と遠からず、と言うことでしょうか。春の卒業に向けて卒業記念アルバムの撮影が本学八王子キャンパスでも始まりました。

 毎年の恒例行事なのですが、昔と比べて写真が手軽なものになったからなのか、どうも最近の学生さんはこの手の記念写真に淡泊な様です。記念写真の撮影予約の連絡が来たよ、といっても余り乗り気ではなさそうです。おいおい、この手の写真はちゃんと撮っておくものだよ。

 「でも、アルバムで写真なんか撮っても顔が変わって誰が誰だか分からなくなるもんですよ。」

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2019.11.05

「人口ピラミッド」ってどうよ(江頭教授)

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 まず「人口ピラミッド」について、Wikipediaの記述(2019年11月5日閲覧)を見てみましょう。

人口ピラミッド(じんこうピラミッド)とは、男女別に年齢ごとの人口を表したグラフのことである。 中央に縦軸を引き、底辺を0歳にして頂点を最高年齢者として年齢を刻み、左右に男・女別に年齢別の人口数または割合を棒グラフで表した「年齢別人口構成図」のこと。

なるほど。人口ピラミッドは正式には「年齢別人口構成図」というのか。

通常は、出生数が多く、死亡等により、だんだん年齢を重ねていくうちに人口が少なくなる。このため、三角形のピラミッド状の形になることから、こう呼ばれる。

たしかに、下に引用した1965年の日本の人口ピラミッドは「ピラミッド状の形」になっています。ただ、20歳を中心とした「団塊の世代」の人数がかなり多くなっているためにちょっと不安定なピラミッドになっていますね。

 さて、「年齢別人口構成図」がピラミッド型になる原因、先の説明では「出生数が多く、死亡等により、だんだん年齢を重ねていくうちに人口が少なくなる。」とありますが、後半の死亡による人口減少の効果でピラミッド型になるものでしょうか。少なくとも1965年以降の日本の様に平均寿命の長い国では、図のかなり上の方、おもに老齢人口の部分にしか死亡の効果は現れないと考えられます。そのような国ではピラミッド型となる原因は前半の出生数が増えているから、という部分が主であるはずです。


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出典:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ (http://www.ipss.go.jp/)

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2019.11.04

バイオマスだけで日本のエネルギーをまかなえるのか?その2(江頭教授)

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 今回の記事、少し間が空きましたが「バイオマスだけで日本のエネルギーをまかなえるのか?その1」の続きです。こちらの記事ではNEDO 再生可能エネルギー技術白書 第2版 ―再生可能エネルギー普及拡大にむけて克服すべき課題と処方箋―」のデータを基にして、未利用系のバイオマスや廃棄物系バイオマスのポテンシャルが日本の一次エネルギー国内供給や最終エネルギー消費 424 GW とくらべてかなり小さな値であることを指摘しました。「ゴミの減量に努め廃棄物の有効利用を推進してきたからこそポテンシャルが小さい」という見方もできる、というのが結論でした。

 では、バイオマスを積極的に生産する、という手法はどうでしょうか?「再生可能エネルギー技術白書」にはIEAがとりまとめた世界のバイオマスポテンシャルのデータが示されています(下図) 。技術的なバイオマスポテンシャルは50~1500EJ(エクサジュール、1018J)/年とされています。かなりの幅があるのですがこれは廃棄物・未利用系に限った推計と積極的なバイオマス生産も含めた推計とが一緒にまとめられているからだそうです。このうち、持続可能なバイオマスの利用ポテンシャルは200~500EJ/年となり、2050年に予想される世界のエネルギー需要を満たすには不足するものの、最大で5割を賄う能力がある、としています。

 

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2019.11.01

郵便貯金、今の金利は 10ppm です(江頭教授)

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 「ppm」という言葉を初めて聞いたのはいつのことでしょうか。はっきりとした記憶はありませんが、おそらく「窒素酸化物濃度は××ppm」といった大気汚染の表現にからんだ用法だったのではないでしょうか。私の子ども時代には自動車の排ガス問題や光化学スモッグもんだいなど、いろいろな環境問題、いえ公害問題が盛んに報道されていましたら、そのなかで知った言葉だと思います。

 当時の私にとっては「とにかく少ない量の単位」という程度でしたが、本来 ppm は Parts Per Million、要するに100万分の1、という意味です。1%の一万分の1といっても良いでしょう。大気成分で%レベルなのはせいぜいアルゴンまでですから大気に関する議論ではppmという単位がよく用いられています。二酸化炭素濃度が「0.04%に!」と言われるより「400ppmに!」と言われる方がインパクトがある気がしますよね。

 

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