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続 プラスチックから紙へ(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 先日「プラスチックから紙へ」と題して「KitKat」の外袋がプラスチックから紙製に変わったことに気がついた、という記事を書いたのですが、今回もプラスチックから紙製に変わったものに気がついた、というお話です。

 下の写真、我々応用化学科が所属する片柳研究棟の事務室にあるコピー機です。いや、このコピー機が紙製、と言うわけではありません。(そうだったら凄いですが。)

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 紙でできていたのは下の写真のトナーカートリッジです。本体との接続部分(と、その部分についていたフタ)はプラスチック製でしたが本体は段ボール(厚紙かも)で作られていてちょっと驚きました。トナーカートリッジといえばプラスチック製だと思い込んでいました。トナーのような漏れ出したら困るものをうまく密閉して本体に供給するためには、それなりの強度で精度良く加工でき、良好な弾力をもった材料、つまりプラスチックが不可欠だと思っていたのです。でもトナーカートリッジ全体のほとんどは「入れ物」なわけでその部分はプラスチックである必要は無いわけですよね。

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 輸送中に密閉するためのフタと周りを囲むビニール袋にはプラスチックが使われていますが、全体としてプラスチックの使用量はぐっと少なくなっているのではないでしょうか。

 ちなみに、上記のカートリッジにはエコマークがついていました。内容はVOC(揮発性有機化合物)の削減ですが、その達成にトナーカートリッジのケースの非プラスチック化が役に立っているではないかと思います。

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PS:最初の写真の「コピー機」ですが、ロゴから理想科学のオルフィスFW5230だとわかりました。検索してみてビックリ、これコピー機だと思っていたのですが本来は高速カラープリンターだったんですね。

 

江頭 靖幸

 

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