「ちょっと深呼吸」いや、「深吸呼」じゃないか?(江頭教授)
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我々応用化学科の学生は1学年で100名弱、私が担当してる2年生の選択の授業などでは大体70名が授業を受けています。いわゆるマスプロ授業(マスプロダクション=大量生産の様に一つの教室に大人数を入れて行う授業のこと)とは違って普通の高校のクラスの2倍程度の人数ですからひとりずつ名前を呼ぶ形で点呼をとることができます。まあ、本学の場合はネットで出席を取ることが普通ですから「点呼」をするのは例外的なケースです。
さて、この「点呼」という言葉ですが「1人1人名前を呼ぶ」という意味ですよね。この場合の「呼」という字は「呼ぶ」という意味です。
実は「呼」という字にはもう一つ意味があります。「息を吐く」という意味で、この用法で一番一般的なのは「呼吸」でしょう。というか、呼吸以外でこの用法を聞いたことがないような。あえて言えば人が呼吸で吐き出した息のことを「呼気」と呼ぶ程度でしょうか。以前このブログでも「人間は呼吸で吸気の中の全ての酸素を取り入れることはできない。呼気には16%程度の酸素が残っていてる。」という話をこちらの記事で紹介しています。
でも「呼吸」という言い方はどうなんでしょうか?
呼吸の「呼」は行きを吐くこと、「吸」は吸うこと。ほら、別に問題ないじゃない。息を吐いて、吸って...。あれっ?息は「吸って」「吐く」ものでは?だって息を吸わないと吐けないでしょう。
そう考えると「呼吸」は順番をひっくり返して「吸呼」と呼ぶべきなのでは。どうしてこういう語順になったのでしょう。私が知らないだけで何かの由来があるのでしょうか。まぁ、どっちでも良いと言えば良いのですが。
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