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2020年2月

2020.02.28

NHK「視点・論点」収録体験記(江頭教授)

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 以前このブログでもこちらの記事で紹介したようにNHKの番組、「視点・論点」の収録したのですが、先日無事放送されました。というわけで今回はこの収録の体験談などを。

 「視点・論点」は10分番組でOP/EDを除く本編約9分30秒の間、出演者が一人で話をするというスタイルです。私もたまに見ることがあったのですが、その時は気にも留めていませんでした。一体この時間管理、どうやっているんだろう。

 学会の口頭発表など、時間を決めて話すという機会はたくさんあります。というか授業そのものも90分(あっ、来期から100分か)という時間制限のなかで話すのですが、それらは多少の長短はお目こぼし。でもテレビの番組となればきちんと時間管理が必要なはずです。そんなにぴったりに話せるんだろうか。

 事前のメールでの打ち合わせで何やら撮影時に原稿を見ながらしゃべれるシステムがある様なお話です。そうか、プロンプターがあってそこに原稿を流すスピードをコントロールして時間を調整するのか!それなら僕だって細川総理並みに堂々としゃべれるのでは。などと思ったのですが…。

 現場に行ってみると机の上に置いた紙の原稿がちょうどカメラの前に映し出される仕組みになっていました。ハーフミラーか何かを使うのでしょうか。仕組みはよくわかりませんが、紙原稿の映像は鮮明で読みにくいということはありません。で、スピードコントロールはどうするの、と聞くと自分で原稿をめくってくださいとのこと。意外とアナログだなぁ。そんなんで大丈夫なんですか? 皆さん結構きちんとしゃべっていかれますよ。そうか、自分は大丈夫だろうか。少々緊張してきたぞ。

 まあ、人間ですから多少の伸び縮はありますよ。エンディングで調節するから大丈夫です。

それもそうですよね。

 

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2020.02.27

実験レポートは卒業論文の練習(江頭教授)

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 前回紹介した「実験レポート作成法」でも触れられていたのですが、学生実験で作成するレポートはだれが読むことを期待して書くのでしょうか。「実験レポート作成法」では

実験レポートは、実験について何もかも知っている先生に向けて書くものである

とされています。

 ならば、実験レポートで実験方法について説明するところは、たとえば

実験テキストp〇〇からの手順に忠実に行った

などと書けばよさそうなものです。わざわざテキストの内容をまとめなおすなんて飛んだ茶番だとしか思えない。いっそのこと

実験テキストを参考に成功裡に実験を終了しました。終わり。

でも良さそうな。どうせ結果のわかっている実験なのですから各自が体験して実感すればそれでOK。えっ、それじゃあ本当に実験したかわからないって?♪あんたの生徒を信じなさい♪

 実際のところ、学生が実験をしているところを先生は見ているわけですから、さぼっていればすぐにわかります。ちゃんと実験していることをわざわざレポートで確認する必要はないでしょう。それでも実験が成功したかどうかを確認したいのならば、実験結果のデータを提出すれば良いのでは。レポートではなくて実験の終わりに実験結果のデータを提出すれば確認できるはずですよね。

 もちろん、こんなやり方はNGです。なぜなら、表題のとおり、「実験レポートは卒業論文の練習」という位置づけがあるからです。

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2020.02.26

書評「実験レポート作成法」(江頭教授)

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 今回紹介する本は Christopher S. Lobban と MarLa Schefter の著作で Cambridge University Press から1992年に出版された

Successful Lab Reports: A Manual for Science Students

の日本語版、畠山 雄二、大森 充香 の訳による


「実験レポート作成法 」(丸善出版 2011)


です。

 本書のイントロにも述べられている通り、論文の書き方と言った本はたくさんあるのですが、理系の学生が書く実験レポートに特化したテキストは珍しいと思います。この本はまさにそこが特徴。レポートの書き方をイントロダクション(導入)から始まって材料と方法、結果、考察の様に段階を追って説明しています。

 

 

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2020.02.25

NHK「視点・論点」に出演予定(江頭教授)

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 ある日電話がかかってきて「NHKの関連会社のものですが、メールアドレスを教えて欲しい」とのこと。それでは、とお教えしたのですが、後ほどNHKから連絡があります、とか。そのままそのことは忘れていたのですが数日後にメールがやってきました。それは表題の「視点・論点」への出演依頼だったのです。

 NHKの「視点・論点」という番組、私も見た記憶あるのですが、出演者が1人で約10分間自分の意見を話す、という番組です。一部テロップや写真などが入りますが、基本はお話のみ。ごくシンプルな番組です。

 どうやら番組のプロデューサーの方がオーストラリアにおける森林火災を契機にいろいろ調べられた様で、それが我々の研究プロジェクトを知る切っ掛けになったそうです。

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2020.02.24

令和最初の天皇誕生日、の振り替え休日(江頭教授)

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 今日(2020年2月24日)は前日の天皇誕生日が日曜日と重なったために振り替え休日となっています。本学も今日はお休み。普通のことのように思われる方がほとんどかと思いますが、私には少し感慨深い。今日はお休みなんだ!

 大学は毎週授業を行う必要がありますから月曜日や金曜日に集中する振り替え休日をまともに実施していては月曜日や金曜日の授業が遅れてしまいます。そんなわけで振り替え休日は「休日出校日」になることが多いのです。月曜日が休み、といってもあんまり休みになる気がしていなかったので少し得した気分。感慨深いなぁ。

 さて、2月23日が天皇誕生日となったのは今年からです。元号が変わると同時に天皇誕生日も移動するわけですね。

 

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2020.02.21

「サステナブル・ブランド国際会議2020横浜」に参加してきました(江頭教授)

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 「サステナブル・ブランド国際会議2020横浜」のWEBサイトにはこうあります。

2020年 2月19日(水)・20日(木) 開催

未来は、ブランドからの“答え”を待っている。

気候変動や人権問題など、課題解決に向けた取組みが急務となっています。
そんな中、企業ブランドへ向けられる多くの要請も強いものになっているのではないでしょうか。
サステナブル・ブランド国際会議は、社会課題解決と事業戦略の統合にこそ、鍵があると考えます。
次なるイノベーションに挑むあなたに、多くのインスピレーションと新たな出会いをもたらす2日間。
是非、SDGs未来都市である横浜でサステナブル・ブランドのコミュニティと共に、未来への“答え”を見つけましょう。

どちらかというと企業が中心の国際会議という感じですが、今回は小学校から高校まで、いろいろな学校の先生たちを招待しての実施だとか。サステイナブル教育に関するセッションも複数設けられていて、その中で我々応用化学科の属する東京工科大学工学部でのサステイナブル工学教育の講演をする機会がありました。

 実は今回の講演、機械工学科の芝池教授が担当予定でしたが、体調不良とのことで私はピンチヒッターとしての参加でした。

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2020.02.20

サステイナブル工学になぜLCAが必要なのか(江頭教授)

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 本学工学部の特徴のひとつ、それが「サステイナブル工学」です。「サステナブル」という言葉はそれなりに知られている言葉ですし「工学」はもっと一般的な言葉ですが、両者を併せた「サステイナブル工学」は実はかなり新しい用語でしょう。実を言えば「サステイナブル工学」という言葉は、まだいろいろな人がそれぞれにこの言葉から連想する以上の内容、共通の語義のある言葉とは言えないと思います。

 本学の工学部が設立された際に「サステイナブル工学」を我々なりに定義し、イメージが先行する「サステイナブル工学」に具体的な内容を与えたい、そう考えたときに基本となったのは「三つのP」すなわち「Planet(地球環境との調和)、People(生活の質の向上)、Prosperity(経済の活性化)という三つの視点を同時に考慮してバランスをとる」という考え方です。

 もともと工学には二つのP、つまり「People(生活の質の向上)、Prosperity(経済の活性化)」のバランスをとる、という考え方がありました。簡単に言えば「より良い製品をより安く」供給するのが工学の役割。そこにもう一つのP、「Planet(地球環境との調和)」を加えようというコンセプトです。



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2020.02.19

応用化学科懇親会@秀栄(江頭教授)

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 2月の18日、我々応用化学科をはじめとして、本学のどの学部も後期の授業を終え、成績評価も終了。卒業研究の発表会も終わってすこしのんびりできる時期です。

 さて、そんなタイミングを狙って学科の、正確には学科の教員の懇親会を行いました。前回は「鵜飼い鳥山」前々回は「ひな鳥山」という店で行ったのですが、今回は八王子駅近くで交通の便もよい「秀栄」というお店での開催となりました。

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2020.02.18

全学教職員会「大学における就職支援について」が開催されました(江頭教授)

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 東京工科大学では月に一度、八王子キャンパス、蒲田キャンパスを通信で結んで「全学教職員会」と称した講習会を開いています。(この「全学教職員会」についてはこのページでも紹介しています。)今回のテーマは「就職支援」。法政大学のキャリアデザイン学部、坂爪洋美教授を講師にお迎えしました。

 今年の4月に就職する新卒の人たちの就職活動のスケジュールをリクルート社の調査結果などに基づいて具体的に説明していただいた後に、来年の就職で予測されるスケジュール、インターンシップの位置づけ、最近の学生諸君の傾向などを手際よく説明していただきました。

 「学生のエントリーシートを添削してみては」というご提案もあり、数年前の本学の就職部長の矢野先生からのアドバイスとも一致していて、ここ数年就職をめぐる状況がどんどん変わっているなかでも基本的なところは不変なのだな、とも感じました。

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今回のオープニングは本学の大山副学長でした。

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2020.02.17

オーストラリアのETAを申請してみた(江頭教授)

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 オーストラリアへの渡航にはETAが必要です。以前の記事でも紹介したのですがETAとは「オーストラリアへの渡航許可」のこと。昔は大使館から紙の書類を発行してもらっていましたが今は電子化されていてElectronic Travel Authority、略して「ETA」と呼ばれています。

 そろそろオーストラリアに出張の予定なのですが、ETAの有効期限は1年間。前回取得したETAは昨年9月の出張の初日で期限切れになったので、今回はちゃんと新しくETAを発行してもらわなくては。

 そう思って手続きのページを開くと「重要なお知らせ」という項目が。

中国に滞在されている方は、2020年2月1日よりコロナウイルスの拡散を最小限に抑えるために新しく実施される厳格な渡航制限のため、電子渡航許可(ETA)の申請をすることができません。より詳しい情報は、新型コロナウイルスをご覧下さい。

うーん。コロナウイルス騒ぎは自分からは縁遠い話だと思っていたのですが、こんなところにも影響が出ているのですね。私自身は中国を対象地とした研究はしていませんから問題無く申請を受け付けてもらえました。

 とはいえ、コロナウイルスは日本にも侵入している様子ですから、私がオーストリアに出発するときにはどのような状況になっているのやら。

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2020.02.14

乾燥地に植林する方法(江頭教授)

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 オーストラリアの内陸部の沙漠で、どんな工夫で「木が生えない」ところに「木を植え」て、「木を育てる」ことが出来たのか、前回の記事はそれが引きになっていたので、今回はその説明編です。

 植林実験の対象とした場所は西オーストラリアのパースから600kmほど内陸に入ったレオノラという町の近くでした。

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 この辺りは平均の降水量は東京の約1/7と少ないのですが、ときどき内陸に迷い込んできた台風でドンと雨が降ることがあります。しかし、この地域の地面は地表のすぐ下にハードパンと呼ばれる硬い土の層があって、せっかくの雨水も土にしみこまずに洪水となって塩湖にながれて、そこで蒸発してしまいます。

 そこで、このハードパンにドリルで穴をあけて、爆薬を詰めて爆破しました。爆破した後には直径3メートルぐらいでバラバラに砕かれたハードパンと土がつまった穴が出来ます。この穴に木を植林するわけです。

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 そして、穴をたくさん作り、その周りをブルドーザーでつくった土手で囲んで洪水で流れてくる雨水を集める。こんな手法で植林を行ったのです。

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2020.02.13

炭素固定に役立つ植林とは(江頭教授)

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 昨日の記事では「森林火災が起こって二酸化炭素が放出されても、もう一度樹木が成長すれば同じ量の炭素が固定される」という話を書きました。この要約の後半、樹木が成長すると大気中の二酸化炭素が固定されて減る、という点に注目してみましょう。つまり植林による二酸化他の固定というわけですね。

 森林火災で植生が失われた土地に植林をするのはどうでしょうか。今までも木が育っていた場所ですから巧く木を育てることはできるでしょう。でも、このような土地では自然の状態でも木が生えるはず。その速度を早くするのが植林という位置づけで、無駄とは言いませんが長期的に考えると育った樹木が丸々プラスになるわけではありませんね。

 では森林火災以外の理由で植生が失われた土地を植林したらどうでしょうか。産業革命以降に大気中に放出された炭素、実は化石燃料の燃焼だけではありまあせん。大気中に放出された炭素の約3割が土地利用の変更、つまり「森林を切り開いて農地にした」とか「この町は昔は鬱蒼とした森林だったんだよ」とかが原因なのです。

 じゃあ農地をつぶして植林しましょう、とか、街を植林のために明け渡そう、ということになるでしょうか。いくら何でもそれは無理でしょうね。

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2020.02.12

カーボンニュートラルな森林火災(江頭教授)

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 昨年末から今年にかけて、オーストラリアでは深刻な森林火災が起こっています。私がオーストラリアで乾燥地植林の研究をしていることを知っている人から「大変なのでしょう?」というお言葉をもらうこともあります。

 とはいえ、私自身のはそんなに危機感はないんですよね。そもそも私が対象としているのは乾燥地。植生が豊かではありません。それでも野火の後に遭遇することはありますが、それが大規模に燃え広がることはありません。(そもそもそんなに燃えるものがないですからね。)

 また、今回のシーズンの森林火災は最近まで南オーストラリアが中心。私の研究対象地は西オーストラリアなので安心していましたが。ただ、先日パース近郊で火災があったというニュースでいよいよ来たか、という感じです。

 さて、この火災のせいで不幸にして命を落とした方もいらっしゃいますし、焼け出されたり家を失った方々のいらっしゃってそれだけで深刻な事態です。野生動物にも大きな被害が出ている、というニュースもありました。ただ、今回お話ししたいのはこの森林火災と温暖化、正確には大気中の二酸化炭素濃度との関係についてです。それも、温暖化による異常気象がこの火災の原因なのかどうか、ではなくて、この火災によって大気中の二酸化炭素濃度が増えるのか、という点です。

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 EmergencyWA(「西オーストラリア緊急情報」とでも訳しましょうか。)では西オーストラリア州の南の方に森林火災(Bushfire)の警告が出ています。一方で中部西河岸では洪水の警報が出ているのですね。

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2020.02.11

昔の先生はどうやって成績をつけていたんだろう(江頭教授)

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 先週の土曜日、休日にもかかわらず大学へ。昼食のために本学八王子キャンパスの食堂、書店、コンビニエンスストアの複合施設FOODS FUUのラーメン屋さんへ。

 おや、先生。土曜なのに大学に来ているんですか。大変ですねぇ。

 いやー、今は授業の成績登録のシーズンなんだよ。学生はもうテストが終わったけど我々はこれから採点さ。

お店の大将と立ち話。

 学生は試験用紙が一人一枚だけど僕らは一人でたくさんの学生を相手にするんだ。多勢に無勢!まさに数の暴力さ。

 なるほどね。おっと出来上がりましたよ。

そんな感じで話したときにふと思いました。昔の先生はどうやって成績をつけていたんだろう?

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2020.02.10

ハーバーとボッシュ、偉いのはどっち? 5年目 (江頭教授)

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 これは本学科1年生向けの「サステイナブル化学概論」というオムニバス形式の授業での私のレポート課題、本当は「どちらの業績を評価するか」という質問です。私の授業ではハーバーボッシュ法の説明をして、毎年この質問をすることにしています。

 ハーバーボッシュ法は空気に含まれる大量の窒素ガスを植物が利用できる形態に変化させる技術です。この方法でほぼ無尽蔵の窒素肥料を合成することが可能となり、70億を超える人口を支える現在の農業の礎となった偉大な発明です。

 ハーバーとボッシュ、フリッツ・ハーバーとカール・ボッシュ、の名前はこの空中窒素固定技術では必ず一緒に出てきます。しかし、その役割は大きく異なっていました。大ざっぱに言えば窒素、水素、アンモニアの平衡関係を解明し、高圧条件下で触媒を用い、比較的低温でアンモニアを合成する方法を考案したのがハーバーであり、高圧で水素を扱う場合に起きるいろいろな困難を一つ一つ解決して実用化したのがボッシュだ、という役割分担になります。

 さて、今年の結果はハーバーがかなり優勢でした。

 

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2020.02.07

卒業論文発表会終了 (江頭教授)

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 本学応用化学科の第二期生の卒業論文発表会、無事、2020年2月6日に終了しました。

 昨年度はインフルエンザにかかって発表できない学生さんがいたのですが、今年度は無事全員が発表を終えることができました。卒業論文発表会に引き続い、早期卒業制度(3年半で学部を修了し、そのまま半年早く大学院に進学できる制度です)の対象学生の諸君の中間審査会も行われました。卒論審査会の発表は完結していますが、中間審査の発表では「今後の予定」が示されています。質疑の内容も少し違って、研究の進め方に対するアドバイスも含まれています。

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2020.02.06

卒業論文発表会(江頭教授)

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 我々応用化学科の卒業論文発表会は昨日(2020年2月5日)から開催。今年は2期生が発表します。

 応用化学科は学生数が比較的少ないので、学生の発表を聞くことができるパラレスセッション無しのスケジュールとなっています。各学生には主査の他に副査が2名つき、発表を聞きながらWEB上の評価を記載してゆきますが、会場でのディスカッションはオープンですから、発表会の議論を通じて卒業論文の改訂を行い、その改訂版が正式な卒業論文となります。

 さて、今回の発表会を聞いての私の感想です。東京工科大学、工学部の応用化学科は化学のなかのいろいろな専門分野がワンセットそろった学科という位置づけです。そのためでしょう。研究の内容はバラエティに富んでいます。

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 残念ながら会場は撮影禁止。出入り口には以下の様な告知がでています。

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 「中間審査」とあるのは早期卒業の学生がいるから。今回は2日目にまとめて行われます。

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2020.02.05

コーオプ実習顔合わせ・情報交換会(4年目)が開催されました(江頭教授)

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 昨日(2月4日)に「コーオプ実習顔合わせ・情報交換会」が開催されました。コーオプ教育も4年目に入りましたから、この会も4年目、八回目の開催となります。

 コーオプ実習は8週間、約2ヶ月の企業での就業体験です。これは大学の授業15週間+試験1週間のサイクルのちょうど半分なので、一学期を二つに割って、年4期のクォーター制で実施します。4月からの1期、2期は夏学期に、9月からの3期、4期は冬学期に相当し、今回の「コーオプ実習顔合わせ・情報交換会」は1期、2期に行われる応用化学科、電気電子工学科の3年生のコーオプ実習のキックアップイベントです。

 さて、このイベントも8回目の開催、コーオプ実習が開始されてから三年が経過し、来期から実習に参加するのは本学部の4期生となります。当初、手探りの状況で開始したコーオプ実習ですが予想外の問題に直面することもなく、ここまで順調に進んでいると感じています。本学コーオプセンターを始めとしたスタッフの働きはもちろんですが、実習生の受け入れ先として本学のコーオプ教育に参画していただいている企業の方々のご協力の賜物だと感謝する次第です。

 さて、本日のイベント、コーオプセンター長の司会で、いつもの通り学部長による挨拶からスタート。

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2020.02.04

「研究室配属に関する説明会」を開催しました。(江頭教授)

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 「もうすぐ4年生も卒業ですね。そろそろ3年生も研究室に配属されるということですか。」

 いえいえ、実はこの説明会、対象は2年生なのです。そうです、2年生が研究室に配属されます。でも配属されるのは2年生の3月6日。そのあとすぐに3年生になりますから、実質的には3年生の初めからの配属となります。

 「えっ?3年の初めって早くない?」その通りですね。実はこれ、本学工学部の特徴であるコーオプ教育との関係で決まりました。応用化学科の学制諸君は3年の前期にコーオプ実習として学外での研修を行うことになります。従って、3年前期、学生諸君は大学から離れて学外に出る時間が長くなります。早期の配属を行うとしたら3年前期には無理。夏休みを過ぎれば3年後期になってしまいます。ということで、少々早いですが2年後期末のこの時期に説明会となったのです。

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2020.02.03

「第20回全日本パラ・パワーリフティング 国際招待選手権大会」@東京工科大学八王子キャンパス(江頭教授)

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 昨日2月2日は日曜日。ですが、私は大学で仕事をしなくては、という若干ピンチの状況に。この日はありがたいことに日曜日なのにバスが運行していました。本学の交通案内のページには

2020年2月2日(日)「大学院B日程入試」スクールバス運行時刻表

とあって、どうやら大学院入試のための特別運行のようです。

 さて、10時半を目指して八王子駅南口のバス停に向かうと、途中要所要所に案内板をもった人が立っています。おや、大学院入試にはそんなに人があつまるのだろうか、といぶかしく思いながらバス停に。到着するとバス停に行列ができています。行列自体は珍しいことではないのですが、いつもと違うのは人と人の距離。いつもよりスペースを取ってゆったりとした列の並びになっていました。

 外部の普通の人が並ぶとこうなるのか。在学生は並び慣れているから詰めて並ぶということか。でも大学院入試の受験生ってそんなに外部のひとが多いのか?

 などと思ってバスに乗るとなんと、いつもの様に片柳研究棟地下では停車しません。それどころかいつもの停車所も素通りで研究棟Cの裏手、片柳記念ホール 近くまで乗り付けたのです。

 はて、これはどうしたことだろう。そう思っていたら、先にバスを降りた人たちが写真の看板の案内に従って進んでいるに気がつきました。

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