NHK「視点・論点」収録体験記(江頭教授)
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以前このブログでもこちらの記事で紹介したようにNHKの番組、「視点・論点」の収録したのですが、先日無事放送されました。というわけで今回はこの収録の体験談などを。
「視点・論点」は10分番組でOP/EDを除く本編約9分30秒の間、出演者が一人で話をするというスタイルです。私もたまに見ることがあったのですが、その時は気にも留めていませんでした。一体この時間管理、どうやっているんだろう。
学会の口頭発表など、時間を決めて話すという機会はたくさんあります。というか授業そのものも90分(あっ、来期から100分か)という時間制限のなかで話すのですが、それらは多少の長短はお目こぼし。でもテレビの番組となればきちんと時間管理が必要なはずです。そんなにぴったりに話せるんだろうか。
事前のメールでの打ち合わせで何やら撮影時に原稿を見ながらしゃべれるシステムがある様なお話です。そうか、プロンプターがあってそこに原稿を流すスピードをコントロールして時間を調整するのか!それなら僕だって細川総理並みに堂々としゃべれるのでは。などと思ったのですが…。
現場に行ってみると机の上に置いた紙の原稿がちょうどカメラの前に映し出される仕組みになっていました。ハーフミラーか何かを使うのでしょうか。仕組みはよくわかりませんが、紙原稿の映像は鮮明で読みにくいということはありません。で、スピードコントロールはどうするの、と聞くと自分で原稿をめくってくださいとのこと。意外とアナログだなぁ。そんなんで大丈夫なんですか? 皆さん結構きちんとしゃべっていかれますよ。そうか、自分は大丈夫だろうか。少々緊張してきたぞ。
まあ、人間ですから多少の伸び縮はありますよ。エンディングで調節するから大丈夫です。
それもそうですよね。
さて、この番組の収録はワンカットの一発撮りでした。長回しは役者の緊張感を維持し続ける手法だそうですがまさにそれ。かなり緊張して何か所か呂律が回っていないところも。少し早口だったのか、時間が余り気味に。エンディングの曲が十分堪能できる回になったのでは。
あと、テレビならではだと思うのは撮影用のメークがあったこと。何かパウダー的なものを顔につけられたのですが、はて何の効果が。一度カメラの前に行ってプロデューサーの方からメークの担当に人に指示が。「ここのとろもう少し…。」あっ、これで頭頂部のテカりが収まったぞ。撮影用に反射光を低減するためのパウダーなのでしょう。(これはプライベートでも欲しいかも。)
撮影が終わるとビデオチェックです。私が話しているのと同時にフリップや写真を組み込んだらしく話し終わってすぐに番組が完成していました。メークの粉を落としてもらいながら自分の話している姿を見たのですが、なんか気恥ずかしいですね。完ぺきとは言えませんが、OKをもらったのでこれで終了です。
収録も終わってプロデューサーの方と雑談するうちに、ふと「工学部設立準備中の1年間、東京工科大学のメディア学部所属だったんですよね。」という話をすると、「なら佐々木先生はご存じ?」などという話に。そう言えば本学のメディア学部にはNHK出身の先生がいらっしゃったなぁ、などと。意外と世の中狭いのですね。
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