コロナ騒動 局限対策(片桐教授)
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このブログの内容は不用意に拡散しないように。必要なら必ず裏をとり、自分で確認してから、自分の言葉として発言しましょう。他人の不確かなことばに踊らされるのは危険です。
2020年の2月後半はコロナウイルス騒動で大騒ぎになっています。このときこそ、安全工学の講義で習った危機管理を実践しましょう。感染しないようにするための「予防対策」だけではなく、かかってしまった時の「局限対策」を考えましょう。
世間に出回っている情報の多くは予防対策に関するものです。しかし,火事の時の消火器のように、感染してしまった時のための「局限対策」も意識しましょう。コロナ肺炎にかかってしまったときのために,何を準備すれば良いのか?。答えは簡単です。インフルエンザにかかってしまった時と同じ準備をすることです。インフルエンザとコロナ肺炎の大きな違いは、特効薬のないことです。インフルエンザはタミフルやリレンザなど特効薬で軽く済ませされます。また、予防接種も有効です。しかし、コロナ肺炎にはワクチンも特効薬もまだありません。25年前のインフルエンザへの対応、対症療法を参考にしましょう。
一番大事な局限対策は、栄養と睡眠により免疫力を維持することです。それに必要なものは、通常の日常品や食料、水の備蓄に加えて、以下のようなものを挙げられます。
一人暮らしの場合、おかゆを作ってもらえることを期待できないので、ゼリー食を用意しましょう。あれならのどをすんなり通ります。また、水もミネラルウォーターだけではなく、スポーツドリンクも用意しましょう。桃缶については、各自のご判断でご準備ください。
風邪薬も買っておきましょう。症状を緩和してくれます。アセトアミノフェン配合の風邪薬をすすめているWeb Pageの信頼性については自己責任でご判断ください。湿布約は筋肉痛の緩和の他に咳の緩和に有効です。のど飴、うがい薬も用意しましょう。ネギよりも長期保存できます。ビタミンCも風邪に良いと言われています。保険証や診察券も準備しておきましょう。
着替えは多めに用意しましょう。特に汗をかいた後の下着は必要です。風呂やシャワーを使えないときのために身体を拭くデオドラントボディペーパーもあるといいでしょう。湿気た布団の代えの無い場合は、寝袋などを用意しておくと良いでしょう。布団乾燥器も欲しいですね。でもキリがありません。
最後に、連絡手段を確保しましょう。携帯電話だけでなく、連絡先のメモも用意しましょう。救急車を迷った時の#7119、実家の電話番号、大学の電話番号のメモを作りましょう。自分で連絡できなくなった時にも有効です。
後はTPOに応じて適切な準備しましょう。
安全工学で習ったことを活用すれば、準備すべきことを明らかにできます。特に第15回で取り上げたBCPを個人の生活にも当てはめてみましょう。普段の生活に活かしてこそ実学です。
このブログの内容は不用意に拡散しないように。必要なら必ず裏をとり、自分で確認してから、自分の言葉として発言しましょう。
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