研究会へ参加しました(片桐教授)
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3月7日に「研究実験施設・環境安全教育研究会」の「第9回環境安全研究発表会」が東京大学でありました。私も参加し、発表してきました。このコロナ騒動のさなかに、しかも安全関係の専門家の研究集会を強行するとは…なかなかに肝の据わったことです。例年に比べ参加者数は少なく、主催者の挨拶の「無観客研究会になるのではないかと危惧した」とのコメントもありました。すでに北海道大学や愛媛大学は不要不急の出張自粛(禁止)になっているようです。急遽、他大学の共同研究者により発表されたケースもありました。
今回、私は「有機溶媒作業時にゴム手袋を使うことの危険性」という題目で、発表を行ないました。2018年度、2019年度のフレッシャーズセミナーで1年生の行なった実験結果を元に、再現性確認の実験結果を含めて発表しました。
今回の研究会では全部で12件の発表がありました。その中でO大学安全衛生管理部の先生のご発表「新型コロナウイルスに関する事実関係の解析とそれに基づく大学としてのリスク対応」というご発表は、皆の耳目を集めました。
その先生いわく、「発表申込をした時点(1月下旬)では、正直こんなに大事になるとは思いませんでした」とのことですが、それでもこのような発表準備をされたという慧眼には恐れ入ります。「危機管理では最悪を想定する」という姿勢は見習いたくおもいます。
O大学では、今回、2009年の新型インフルエンザ対策で購入していたマスクやアルコール消毒薬の備蓄が重宝し活用されているそうです。「10年もののVSOPアルコール消毒剤ですが、まあ消毒用なのでカビが生えたり腐ったりすることは無いと思います」とのことでした。また、不足した時のためにエタノール70%、塩化バンザルコニウム0.1%、グリセリン5%を水に溶かしたものを準備しているそうです。このグリセリン5%は「アルコールだけでは手荒れを起こすので、手への5%の優しさ」だそうです。大学の専門家の審査を通して今後使用する予定だそうで、今回の会合の会場にも持ってきておられました。
私の発表ではうちの研究室のマスコットの「フッ素君」が登場します。いつもはいちいち説明しないのですが、今回だけは「この子はうちの研究室のマスコットのフッ素君です。コロナ君ではありません。」と紹介しました。
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