飛行機の客室の温度はどのくらいであるべきか?(江頭教授)
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以前「飛行機の貨物室の環境」と題して飛行機の貨物室の温度と圧力の測定値について紹介したことがあります(下の図)。水深測定用のセンサーを海外(例によってオーストラリアです)のフィールドに運ぶ途中、偶然スイッチが入っていたために温度と圧力のデータが取れた、という経緯なのですが、貨物室は 0.8 気圧程度に減圧されていて温度は5℃くらい、というのが私の結論でした。
さて、今回は貨物室ではなくてずばり客室のおはなし。でもセンサーのデータを取ったというお話ではありません。耳寄りな情報、というよりは愚痴の類いかも知れませんがおつき合いを。
3月の始め、日本はまだ春には早すぎますが、一番寒い季節はどうにかすぎたかな、というところでしょうか。これがオーストラリアに行くとなると夏の一番暑い時期はすぎたが、と反転することに。昨年の出張では40℃越えのフィールドで作業をするという過酷な状況でしたが、今年の気象情報では30℃代だと聞いてほっとした気分で出発しました。
実際に現地に到着すると昼の気温が30℃代の中頃になるものの夜はちゃんと涼しくて過ごしやすい温度でした。数週間前まで熱波( Heat Wave )が来ていて大変だった、という話を聞くにつけ良いタイミングだったと思う次第。とは言え日本と比べればかなり暑いので服装もまったく違います。
行った先のオーストラリアについてはそれなりの服装を準備して荷造りしてOK。でも日本からオーストラリアに移動する途中の飛行機ではどんな格好をしたら良いのでしょうか?日本から空港に向かうまではそれなりに暖かい服装が必要ですが、もし飛行機の中が暑かったらどうしよう。服を脱げば良い、といっても限度がありますし…。
飛行機の機内温度は乗ったところに合わせるのか、それとも行く先に合わせるのか。これは結構難問かもしれません。乗ったところに合わせてあればそのままの格好でチェックインし、到着して荷物を手にしてから服装を改める。行く先に合わせてあるならチェックインまでに服装を改める必要があることになります。チェックインしてから飛行機にのるまで時間があるのが普通ですから行く先に合わせる方が合理的?でもチェックインぎりぎりになったらどうしよう。などなど簡単に答えが出せそうにありません。
この問題、どちらも一理あるのですが、ともかくどちらかに決めておいてもらって、その情報を教えておいてくれるのがベストなのでは。
そう思ったところで実際に飛行機に乗る日が迫ってきたのですが、そうなると忙しくて飛行機の機内温度の情報を探す暇はありませんでした。結局、飛行機に乗ってみた結果、機内温度は「普通」。乗ったところ(日本)と行く先(オーストラリア)の平均くらいの温度で、まあどちらの格好でも我慢できるくらい。まあ、それはそうですよね。
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