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「WYSIWYG」とか言ってましたね。(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 「WYSIWYG]とか言っても今の人には分からないでしょうか。これは

 What You See Is What You Get.

という文章の頭文字から作られた言葉でデスクトップパブリッシング(まあ、パソコンによる文書作成と言っても良いのですが)の理想を示すキャッチフレーズでした。前半の「What you see」は文章を作成する人がパソコンの画面で見ているもののこと。そして後半の「What you get」は印刷物として手に入るもの、という意味。両者が一致するべきだ、というのがこの「WYSIWYG」という言葉の示す理念です。

 現在の理想は今や一般的なものとなっていると言えるでしょう。それだからでしょうか。わざわざ「WYSIWYG」という言葉を使うこともなくなりました。

 さて、なんでわざわざこんなことを言いだしたのか、ということです。私自身は今は「WYSIWYG」でない方が良い、と思う様になったからです。
 以下の図はマイクロソフト社のワープロソフト、Word の画面のキャプチャーですがオプションの「表示」の「常に画面に表示する編集記号」で「全ての編集記号を表示する(A)」を選択した状態になっています。

Photo_20200428065001

 この表示では全角スペースが「□」の様に表示されています。これを印刷しても全角スペースは表示されませんから「WYSIWYG」の原則からは外れていますね。でも、文章の見た目がどのように制御されているのか、それが分からないより分かった方が良い。パソコンの画面上にそれを示すためには画面に何かを表示する必要があり、表示したなら「WYSIWYG」ではなくなるわけです。

 図に示した二つの文。一つ目の文章の文頭には全角スペースがあり、二つ目の文章にはありません。印刷すればどちらも文頭が字下げされていますが、この文章をそのままブログに貼り付けると

 全角スペースを入れてから文章を書き出した場合。

 

文章を書いてから文頭に全角スペースを入れた場合。

となり、二つ目の文章は字下げされないのです。

 ワープロの利用目的が印刷された文書の作成だけに限られていない、というか下手をするとそれ以外の用途の方が多い現状を考えると、今や「WYSIWYG」はそれほど重要ではないのでは、と思うのですが如何でしょうか。

 

江頭 靖幸

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