オンライン授業やってみた!(江頭教授)
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5月20日に本学の授業が再開して一週間。オンライン授業も一巡しました。私もいくつかの授業を担当しているので、そのオンライン授業をやってみました。
その1つはフレッシャーズゼミという少人数制の授業。1年生を対象としたガイダンス的な意味合いの強い授業でしたが、今回のオンラインへの移行にともなって役割の大きな授業となっています。この授業はリアルタイム型と呼ばれる Google Meet などのビデオ会議システムを利用して出席者全員がネットでつながった形で行いました。
リアルタイムのオンライン授業は実際の授業をオンラインで模擬するものだと言えるでしょう。これはオンラインの会議と同様で、やっぱり違うなあ、という印象です。特に、学生さん達から教員に届く情報が桁違いに少ない。リアルな授業を思い起こすと、目をこらすとかちょっと視線をかえるといった、ほとんど意識すらしないような形で複数の学生さんの状況を並行して把握していたのだな、と今更ながらに実感しています。オンライン会議室ではリアルな授業をあまり巧く再現できていないようですね。
さて、この一週間、リアルタイム型ではない「オンデマンド型」の授業も行いました。
「オンデマンド型」ではオンラインでの講義資料・説明スライドによる学修が中心となるのですが、これは今までの授業とは全く違いました。
まず、授業の準備が大変。授業が終わった後の成績処理が大変。ここまでは覚悟していたのですが、逆に授業を行っている間はそんなに忙しくないのですね。moodle ( 本学の学習管理システム )を使って学生の出欠を確認したり提出されたレポートに目を通して過ごします。質問は moodle 上のフォームとメールで受け付けることにしているのですが、リアルタイムにくる質問はそれほど多くはありません。
もう一つ気がついたのは「オンデマンド型」での遅刻について。課題の提出をもって出席と認定していますが、リアルタイム型ではないのですから、課題は何時やっても構わない。とはいえ学習のリムズを崩すのは良くない。特に、一週間以上遅れて課題が複数回分溜まってしまったら大変です。で、課題の提出期限は「来週の授業が始まる前」としているのですが、そうだとすると「一日遅刻」どころか「一週間遅刻」ということもあり得るのですね。
あと、多数のレポートをチェックするには、やっぱり紙が最高だ、というのも実感です。ネット経由で学習管理システムを使うのはやっぱり手間がかかる、というか心理的に障壁を感じます。数が多いとこれが結構致命的なのでは、と思えてきました。
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