前期の授業は終了、でも期末試験はありません(江頭教授)
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本日(2020年8月11日)、東京工科大学八王子キャンパスの前期授業は終了となります。コロナウイルス感染拡大を防ぐためのキャンパス閉鎖の影響で本年度前期は開始が5月20日と大幅に遅れました。授業回数は年度初めの時点で15回から14回に短縮されることが決まっていたのですが、さらに短縮されて12回に。それでも例年よりも遅い授業終了日となっています。でも、学生諸君の夏休みはそれほど短くならずに済みます。実は例年と違って期末試験がないのです。
学期末には期末試験があるもの、と相場が決まっているのですが、今年の状況では試験をするのも難しい。もちろんオンラインでテストを実施することは可能なのですが、それはあくまで性善説に立った場合の話です。別に学生さんを疑っている訳ではありませんが、テストは単位認定の手段でもありますから本人が受験していること、指定された以外の参考資料を見ていないことを保証する必要があります。通常は教室で試験監督がいる状態での受験、という形式でその保証を確保しているのですが、オンラインでそのレベルの保証をするのは難しい、ということです。
結局、今学期の授業は授業中の課題やレポートを総合して評価をつけることとなりました。これは5月に授業を再開する段階で教員に周知されていたことで、オンライン授業の前提の一つとなっていました。
授業中の課題だって本人がやっているとは限らないのでは。それはそうなのですがテストは通常一学期に一時間。授業は14回×100分で1400分、ほぼまるまる1日の時間です。身代わり「受験」とくらべて身代わり「受講」のコストは莫大ですからまず現実的ではない、という判断なのでしょう。
さて、異例なことばかりで学生さんもわれわれ教員もストレスが大きかった今年の夏学期もとうとう終わり。やっと休めるか、というと教員はそうもいきません。我々には、上記のように、授業中の課題やレポートを総合して評価をつける、という作業が待っています。
なお、この後8月21日まで「特別補講期間」が設けられていますので、一部の授業を受講している学生さん(そして担当教員)の夏休みはもう少し後になるのですね。
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