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数字の中の「.」と「,」(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 下の図、ドイツの放送局ZDFのニュースで、ドイツの自動車の売り上げを示したものです。コロナウイルスの影響で4月に酷く落ち込んだ売り上げ(オレンジの線)が5月6月と急回復し、7月にはほぼ昨年の売り上げ(黄色の線)に迫るレベル、315.000台になった、というのです。

 えっ、315台!そんなに少ないの。それに小数点以下3桁っておかしくないか?

実は「315.000」は「三百十五点零零零」ではなくて「三十一万五千」なのです。

 つまり「315.000」の「.」は数字を3桁で区切って見やすくするための記号で、「3桁位取り」というそうです。日本なら普通は「,」を使うところで、「315,000」と書くものですね。

じゃあ「三百十五点零零零」はどう書くの?

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 はい、「315,000」と書きます。日本ならこちらが「315.000」ですよね。

 日本では「3桁位取り」にコンマ、小数点記号にピリオドを用いていますが、ドイツなどヨーロッパでは逆に「3桁位取り」がピリオドで、小数点記号にカンマが用いられています。要するにヨーロッパと日本では逆になっているのです。

 最近 moodle の小テストが、この「3桁位取り」に対応していないことに気がつきました。

 日本の銀行のオンラインシステムなど、日本での使用に限定されたWEBシステムでは「3桁位取り」をコンマとして対応している様ですが、Moodle の様にいろいろな教育現場で利用されるソフトウェアシステムでは「3桁位取り」記号の処理は難しいのでしょう。

江頭 靖幸

 

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