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梅雨明けが「八月って、それはないでしょう!」というわけでもない(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 何もかもが異例尽くしの2020年はお天気まで異常。東京を含む関東甲信越地方では7月中には梅雨が明けず、なんと梅雨明けが宣言されたのは8月1日になってから。こんなことは今まで聞いたこともありません。地球温暖化の…。

 などと書きそうなところなのですが、果たして本当でしょうか。いまはいろいろと便利になっていて、こんな疑問にもすぐに答えが見つかります。気象庁のこちらのページでは1950年からの梅雨入り、梅雨明けの日付のデータを一覧することができます。関東甲信越地方の梅雨明けが8月に入った記録をピックアップすると

1982年 8月 4日ごろ
1998年 8月 2日ごろ
2003年 8月 2日ごろ
2007年 8月 1日ごろ

となっています。いままでも梅雨明けが8月になる、ということは複数回ありました。ちなみに、平均の梅雨明けは7月21日ごろ。今年は確かに梅雨明けが遅いのですが、それでも前代未聞というほどではないのですね。

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 個人的な記憶でも、ずいぶん昔、子供の頃に夏休みになっても雨ばかり、という年があったことを覚えています。東京は雨なのにテレビで中継される甲子園の高校野球ではものすごく暑そうな天気。なんか不思議だな、と子供心に思ったものでした。

 気象庁のデータをみると、梅雨明けが8月にずれ込んだのは1980年代以降なので、私の記憶しているその年でも梅雨明けは7月中だったのでしょう。今年の8月も猛暑になるとの予想もありますから、8月が終わる頃にはなかなか梅雨か開けしなかったことなど思い出せないほどの厳しい夏として記憶されるかも知れませんね。

江頭 靖幸

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