今回のこのブログは片桐の新しい仮説を記載しています。検証されていません。単なる思いつきの仮説です。また、これまでの常識にも反するものです。
したがって、このブログの内容を不用意に拡散しないように。必要なら必ず裏をとり、自分で確認し、理解し、検証してから、自分の言葉として発信しましょう。他人のことばをそのまま鵜呑みにするのは極めて危険な行為です。
インフルエンザウイルスや旧来のコロナウイルスは季節性の冬に流行する風邪です。なぜ、これらのウイルスは冬に流行するかを考えれば、この新型コロナウイルス感染症の感染拡大する条件を見つけることができるかもしれません。それは、感染拡大を防ぐ手段になるかもしれません。
そこで、思い込みを排し、化学の視点から考えてみました。
添付した図は、東京都の今年の降水量と新型コロナウイルス感染症の新規患者の関係をおおよそまとめたものです。横軸をできるだけそろえていますが多少のずれがあるかもしれません。
この図を見ると、降水量の多くなった後に1〜2週間のタイムラグで、新規感染者数は増えています。そして、この8月後半になり、晴天の猛暑の時期に第2波は収束していったように見えます。さらに、9月の台風の影響による雨天の後で、新規感染者数は横ばいあるいは微増しているように見えます。
要するに、洗濯物が乾き易い時に新規感染者数は減少し、洗濯物が乾きにくい時に新規感染者数は増加するように見えます。この関係に化学的な意味を見いだせるでしょうか。
コロナウイルスもインフルエンザウイルスもエンベロープウイルスと呼ばれるウイルスです。その最外殻は脂質二重膜からなるエンベロープに覆われています。このエンベロープをヒト細胞膜と融合させることで、ウイルスはそのRNAを細胞中に送り込み、感染します。
だから、このエンベロープを破壊することで、ウイルスの感染能力を奪えます。アルコール消毒やセッケンによる手洗は、このエンベロープを破壊する意味を持ちます。
このエンベロープ=脂質二重膜はその表面に親水性基を配しています。だから水中では安定です。しかし、親水性基は空気相を向いているとエネルギー的に不安定になるため、膜構造は壊れます。この脂質二重膜は乾燥に弱く、水に覆われていないと安定に存在できません。そのため、このウイルスは飛沫中安定で、飛沫感染をおこします。しかし、乾燥した飛沫核感染を起こしません。つまり、洗濯物の乾き易い気象環境では飛沫感染を起こしにくいと推測されます。これは先のグラフからの仮説に一致します。
しかし、常識的にはインフルエンザは湿度に弱いとされています。冬場に加湿器で加湿すると風邪の予防になるといわれています。実際、暖房などで湿度の低くなった部屋で喉は荒れます。しかし、これはヒトの喉の粘膜の細胞もまたエンベロープと同じような脂質二重膜でできているからだと説明できます。つまり、ヒトの喉に優しい環境は、ウイルスにも優しいということです。
そして、冬場の湿度は低くても、洗濯物は乾きにくくなります。つまり、屋外で飛沫は乾燥しにくく、夏場に比べて遠くまで壊れずに漂えます。飛沫感染の起こり易い条件になります。
常識では、低温低湿だから冬にウイルス風邪ははやり易く、高温高湿度の夏場にははやらないといわれています。一方、今回の仮説は湿度と温度の総合的な指標として洗濯物の乾き易さで理解しようとしました。今回の新規感染者数と天候の関係はこの仮説に矛盾しません。
夏場のデータを使っているために、もうひとつの冬場にインフルエンザのはやる理由である、冬場の免疫力低下の影響については、議論できません。
ならば、例年インフルエンザや旧型のコロナウイルスによる風邪のはやる冬に新型コロナウイルス感染症も拡大する可能性を否めません。
この冬から年度末に向けて、新型コロナウイルス感染症の第3波に備えましょう。インフルエンザの予防接種も受けましょう。
今回のこのブログは片桐の新しい仮説を述べています。検証されていません。単なる思いつきの仮説です。また、これまでの常識にも反するものです。
したがって、このブログの内容を不用意に拡散しないように。必要なら必ず裏をとり、自分で確認し、理解し、検証してから、自分の言葉として発信しましょう。他人のことばをそのまま鵜呑みにするのは極めて危険な行為です。
片桐 利真