オンデマンド授業の準備には時間がかかる、ということ(江頭教授)
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本学の後期開始は9月26日から。授業開始は9月28日なので最近はこのことばかり考える様になっています。コロナウイルスの感染拡大が問題となって大学キャンパスでの授業が難しくなり、オンラインで授業を行うこととなった2020年度、本学科は設立されて6年目が終わり7年目に入るところでした。創設以来一年ずつ準備を重ねてきた授業のスタイルが一気に変化してしまったのですから先学期は大騒ぎでした。
もっともこれは他の学部、他の大学でも条件は同じですね。「授業をつくる」というプロセスを比較的最近、しかも全員が経験していた、という点では本学科は逆に恵まれていたのかも知れません。
さて、怒濤の前期授業開始から約半年経った後期、こんどは前期の経験を活かしてもっと効果的な授業のスタイルを確立したいと考えています。
前期の授業期間、私は主にオンラインのオンデマンド型の授業を担当していました。オンデマンド授業に向いているもの、向いていないものの違いはあると思いますが、おそらく多くの教員が共通して感じているのは「オンデマンド授業の準備には時間がかかる」ということではないかと思います。対面の授業で使っているスライド資料などをそのままオンラインに載せても授業としては成立しません。動画を作ったり、小テストや短いレポートなどの課題を加えて授業中に学生が何をするべきかを明示することが必要です。
オンラインで学生に作業の指示をした場合、果たして学生さんはこちらの希望通りに動いてくれるでしょうか?学生さんの立場に立って想像しながら授業を見直してみると、思いのほかに多くの課題が授業中の口頭での補足情報を必要としていることに気がつきます。それを考えて問題を作り直したり補足のスライドを作ったり。気がつくと普通の対面授業より多くの時間がかかっています。
これは大変な手間なのですが、この機会に授業の曖昧だった部分を見直すことができた。そう、ポジティブに考えておくことにしましょう。
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