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対面授業、ただし遠隔受講可(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 本学の後期の授業は9月28日(月)からスタートします。あと2週間と少し。後期の授業をどのように実施するかについては我々もいろいろ考えながら準備を進めています。

 今でこそ「大学は安易にオンライン授業を行うのではなく、対面の授業を再開するべきだ」という声が目立つようになってきましたが、我々が後期の時間割を作っていた6~7月ごろには「感染拡大の第二波をまえに対面授業なんてとんでもない」という雰囲気もあった様に思います。冗談交じりに「いろいろ考えても実際後期が始まったらどうなっているかは分からないよね」と言っていたのですが、実際には後期が始まる前から状況が激変しているという始末です。

 さあ、困った。一体どうしよう。私なりにこんな風に考えを整理してみました。

大学に来て対面授業をうけるべきかどうか。要はコスト、というかリスクとベネフィットとの比較の問題だ。

授業のベネフィットについては我々教員が判断できる。オンラインでもできる授業、オンラインではできない授業(実験とか)を区別して、オンラインではできない授業をどうやって安全に行うか等々。

結局、この問題はリスクの評価の方がポイントだ。

School_class

 後期の期間(9月末から来年2月のはじめまで)に大学の来ることのリスクをどう評価するか。この問題が難しいのはこの先コロナウイルスの感染状況がどのように変化するのかが分からない、という点。でも、もっと本質的なのは学生さん1人1人が変化した状況に対して、そのリスクをどのように見積もるのか、が我々には予測不能だ、という点ではないか。

 学生さんにはそれぞれに個別の状況があります。歩いて大学に通える人、長い時間電車に乗って通わないといけない人、一人暮らしの人、リスクの高い家族と同居している人、大学側は1人1人の状況を把握している訳でもありません。そして、この「新型コロナウイルス感染症」という新しい現象をどの程度の脅威と評価するかは個人の考え方次第です。多くの人に受け入れられている感覚、といか常識がある訳でもありません。

 ここまで考えて自然に導かれる結論は

  1. (学生実験など)オンライン化できない授業については安全対策をとって対面で実施。
  2. オンライン化に向いている授業はオンラインで。
  3. オンライン化に向いていない授業は対面で安全対策をとって対面授業。ただし、遠隔でも受講可能とする。

ということです。

 大学に来ることのリスク評価は学生さんの個人に任せる。どのような評価をしたとしても授業を受けることができる体制を大学側が準備する、ということです。気がついてしまうと当たり前の様な気がしています。

江頭 靖幸

 

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