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「オンラインツール活用講習会」が開催されました(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 これを読んでいる皆さんは「FD」あるいは「FD活動」というものをご存じでしょうか? 私がはじめて聞いたときには「フロッピーディスク?」「フロッピーディスク活動ってなに?」などと思ったものですが、ここでの意味は「ファカルティ・ディベロップメント( Faculty Development )」です。ファカルティは学部のこと、ディベロップメントは「発展」や「開発」の意味ですから、学部を発展させることです。端的に言うと、教員の能力開発を促進するための活動、ということになります。

 本学ではときどき紹介している「全学教職員会」(こちらの記事や、こちらの記事)がそれに当たるのですが、今回紹介する「オンラインツール活用講習会」もその一つ。ただし、こちらは授業の実践に沿った内容だったので教員を対象に任意参加で行われました。開催は8月28日の金曜日。八王子キャンパスが夏の休業に入る直前の開催となりました。

 内容はタイトル通り授業で活用するオンラインツールについての講習会ですが、メインとなったのは「Moodle」と「Zoom」の二つです。実施形態もタイトル通りで、Zoomを利用したオンラインでも実施となりました。

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 前半は「Moodle」について。実は来学期から Moodle 3.2 から Moodle 3.9 への移行が本格的に開始されます。以前、Moodle 2 から Moodle 3 への移行が行われたのですが、その際の移行先が 3.2 でした。私は、つぎは Moodle 4 かな、と思っていたのですがメジャーバージョンアップを待たずに移行が行われることとなりました。今年(2020年)の前期でオンライン授業への移行が急速にすすんだことによって、オンライン授業の入口である Moodle に対するアクセスが各段に増大したとか。それへの対応もあってハードウエアの増強と同時にソフトウエアも更新されるのだと言います。

 個人的には小テストの環境が改善されるというのが興味深かったですね。 Moodle 3.2 では「表形式の穴埋め問題をHTMLコードを直接編集して作る」という作業をやっていたので状況の改善を切望しています。

 後半はWeb会議システムのZoomについて。設定の仕方を実演するところからスタートし、授業をオンラインと対面との両方で実施する方法についての解説。そしてZoom の特徴である「ブレイクアウトルーム(グループ分け)」の実演まで、Zoomの使い方と特徴をたっぷりと説明してもらうことができました。

 Zoomは Meet や Teams のように Google や Microsoft のような大きな会社の製品ではありませんが、その分専用の会議システムとしてこなれているな、という印象を持っていました。その一方で、Web会議システムは結局どこも似たようなものでは、という考えもあったのですが、ブレイクアウトルームはなかなか興味深かったですね。

 FD活動では普段は教える側の教員が学ぶ側になる、という機会でもあります。ここで学んだことを利用して後期の授業をよりクオリティの高いものにしたいと考えています。

江頭 靖幸

 

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