「開放教室」のこと(江頭教授)
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あの「漂流教室」の続編が...、とかそんな話ではありません。新学期から本学で開始された制度で、これもまた新型コロナウイルスへの対応の一つです。
本学では新学期から対面授業を積極的に実施しています。もちろん感染にたいする対策をとり、学生のみなさんの個別のリスクにも配慮しつつ実施しています。とはいえ全ての授業が対面授業になったわけではありません。教養科目を中心にオンラインの授業もまだそれなりに行っています。そのままだと「対面」と「オンライン」の授業がまだら模様になった時間割ができあがるのですが、それでは「家でオンラインの授業を受けた15分後に対面授業」など瞬間移動が必要になってしまいます。
もちろん、時間割を調整してこのようなジャンプを少なくするようにしているのですが、それでも曜日によって、人によってはオンライン授業と対面授業が連続する、という状況が起こってしまいます。
瞬間移動はあり得ないですし、対面の授業を家で受けることも無理です。結局、オンラインの授業を大学で受講する、というのが解決策でしょう。ということで大学でオンラインの授業を受ける教室、つまり学生さんが自由に居られる教室が必要だ。それが「開放教室」だというわけです。
ちなみにどの学生さんも利用できる「開放教室」の他に「指定開放教室」という部屋も設定されています。これは個々の授業に対応した「開放教室」で、その授業の受講者ならば自由に利用できる教室です。同じ学科、同じ学年の対面授業とオンライン授業とが連続している場合や、語学で本来使う予定だった教室など、が対象で、正に時間割に指定されています。
本来の授業の教室を「指定開放教室」とすることでオンライン授業を大学で受講する、という学生は適度に分散されることになります。これも「開放教室」で密になることを避けるための工夫の一つなのです。
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