サステイナブル工学とSDGs(江頭教授)
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我々応用化学科が所属する工学部の大学院は「工学研究科」ではなく、「サステイナブル工学研究科」という名称です。サステイナブル工学の確立を目指す、という方針を明白に示した訳です。
さて、その大学院の授業のなかで私は「サステイナブル工学概論」という授業を受けもっています。そこで SDGs について説明した回の後で学生の皆さんに「自分の研究がSDGsの17個の目標のどれに貢献が期待できますか?」と質問してみました。今回のその結果を紹介しましょう。
トップ3を挙げると1位は同率で
「目標7:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」
「目標9:産業のイノベーションの基盤をつくろう」
それぞれ 30.6%でした。つづいて3位は
「目標3:全ての人に健康と福祉を」
で 16.7%です。
工学部、という視点だと「エネルギー」「インベーション」が高い位置にくるのは、なるほどと納得するところです。その一方で「貧困」や「飢餓」といった課題とは直接の関連を見いだしにくいのでしょう。
私としては「貧困」や「飢餓」の問題解決に最も貢献したのは工学であり、今後もそうであると思っているのですが、それは工学全体、というか工業そのものについての話ですね。個々の研究テーマについて、これは「貧困」対策として、この研究で「飢餓」を救える、という風には考えにくいものなのでしょう。
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