「サステイナブル工学プロジェクト演習」中間報告会(2020)(江頭教授)
| 固定リンク 投稿者: tut_staff
11月11日「サステイナブル工学プロジェクト演習」中間発表会が開催されました。これは本学工学部の3年生によるグループワークでの発表会です。この「サステイナブル工学プロジェクト演習」の特徴は3学科合同の授業である、という点です。この中間発表に向けた取組では異なる学科の学生が集まってグループをつくることが特徴になっています。
発表内容はいろいろな工業製品について、そのライフサイクル全体での環境負荷をどのようにして小さくするか、その方法を提案する、というものです。今回は環境ラベル「エコリーフ」に登録されている工業製品を対象とし、公表されている環境情報データを元に、具体的な改善提案を行い、その効果を評価しました。
改善提案としていろいろなアイデアを出すことはできても、その効果を評価することは一般的には難しいものです。本学工学部で1年のときから行ってきた「サステイナブル工学」に関する授業で学修したLCA(ライフサイクルアセスメント)の知識を応用することで、はじめて評価を含めた提案が可能になるのです。
さて、ではその発表の様子をみていただきましょう。
えっ、こんなに人が密集していて、それにマスクもしていないようですが...。
はい、実はこの写真は昨年2019のものなのです。
そして今年はこんな感じ(名前が見えないように画像をぼかしています。こんなにぼやけたPCを使っている分けではありません。念のため。)
ご多分に漏れず今年2020年度の中間発表会はビデオ会議システムのZoomを利用したオンライン開催となりました。3年生全員約300人と工学部の教員全員が一つのZoomミーティングに集合。そのなかで27~28班がポスター発表を行いました。Zoomのブレイクアウトルームという機能をつかってミーティング内に班の個数分の小部屋を用意。発表者は自分達の小部屋で発表をして聴衆はその小部屋の間を移動しながら発表を聞く、というやり方です。
以前から、オンラインのポスター発表会はリアルな発表会と違って発表の間を移動するのが難しい、それぞれの発表が完全に分断されていて発表会場の一体感が乏しい、と感じていました。ですが、このブレイクアウトルームを利用するとそれぞれの発表にどのくらい人が集まっているかが可視化されて、その小部屋に行ってみようと思えばクリック一つで移動できます。本物のポスター発表会にはまだ及びませんが一歩前進といったところでしょうか。
実は「サステイナブル工学プロジェクト演習」の普段の授業でもこのブレイクアウトルームを利用しています。そのおかげか学生諸君は問題なく小部屋の間を移動して発表を聞いていた様子。どちらかというと先生たちの方が戸惑っていた感じでしたね。
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