新年のご挨拶(2021)(江頭教授)
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新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
本学、東京工科大学の工学部の一翼を担う応用化学科、その開設は2015年でした。それ以来5年と9ヶ月、2015年に入学した第一期生に続き昨年3月は第二期生が4年間の課程を終了して卒業しました。あるものは新社会人としての活躍を始めたことでしょう。そして、あるものは本学の修士課程の学生として勉学に励んでいるところです。
また、一昨年の1999年に第一期生の卒業に合わせてスタートした本学の大学院のサステイナブル工学専攻も2年目に入りました。今年の3月には修士の、正確には大学院博士課程(前期)の学生が卒業する予定であり、それぞれに就職あるいは博士課程(後期)への進学を予定しています。
2020年、世界中どこの誰もがそうであった様に我々も新型コロナウイルス感染症の拡大による大きな影響を受けました。第二期生の卒業式は略式の開催とせざるを得ず、2020年の新入生は大学で入学式を行うこともできませんでした。4月から始まる予定だった前期前半はキャンパスを閉鎖せざるを得ませんでした。その後、感染第1波のピークが過ぎるにつれて順次大学の活動は再開されましたが、それでも例年と比べれば不自由さを感じないではいられません。
とはいえ、この未曾有の事態を乗り越えるために応用化学科の、いえ本学全体の学生諸君と大学の教職員の全員が通常に倍する努力と柔軟性を発揮して対応してきたことを私は実感しています。
入学当初、大学キャンパスに来ることのできなかった新入生諸君には、ネット環境を整える作業を学生諸君がセットアップするPCを郵送する段階からサポートし、教員と学生1人1人がオンラインでつながることで全員が2020年前期の授業を受講することができる様になりました。例年行っている新入生の歓迎会は見送らざるを得ませんでしたが、毎週のオンラインでの少人数クラスでのグループワークを通じてアドバイザーとなる教員と学生個人とのつながり、そして学生間の横のつながりをつくることもできました。もちろん、例年のキャンパスで迎える新生活と同じとは行きませんでしたが、オンラインのみでもここまでできるのか、と驚きすら感じています。
また本学の特色である企業での有給の就業体験、コーオプ実習も甚大な影響を受けた授業の一つです。予想を超えた状況の変化、将来の見通しが不透明な状況のなかでも多くの受け入れ企業のご協力によって、変則的な形ながらも2020年度もコーオプ実習を実施できたことには感謝の念で一杯です。
年度後半に入って後期授業の開始に際しては対面の授業を増やしつつも「対面、だだし遠隔受講可」というスタイルの授業を大胆に取り入れることで学生1人1人の異なる状況に対応できる学習環境を整備しました。後期の授業は継続中なので最後にどのような評価となるかはまだ明かではありませんが、それでも今までの活動の中で授業を改善するためのヒントは多く見つかっています。
このコロナウイルス問題が何時どのように解決するのか、見通せない部分も多いのですが、2020年度の残り、そして2021年度に向けてこの間の経験を活かしてよりよい教育環境を実現する活動に学科全体、大学全体で取り組んできたいと考えています。
本年も東京工科大学工学部応用化学科、そして本ブログをよろしくお願いいたします。
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