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2021年2月

2021.02.26

八王子キャンパス近くのラーメン屋さん(江頭教授)

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 東京工科大学八王子キャンパスの最寄り駅は横浜線の八王子みなみ野駅。もちろん、スクールバスはありますが、歩いてキャンパスに移動することもできる距離です。で、そのとき必ずラーメン屋さんの前を通るんですよね。交差点の角のお店でよく行列ができています。学生さんからも「ボリュームがあって満足」などと評判を聞くので一度行ってみなくては。

 と思いながらもいつの間にか早6年以上、特に理由もありませんが一度も店に入ること無くなく過ごしてきました。

 そうそう、この看板のお店です。最近はコロナウイルスの問題で飲食店には行きにくい。でも、テイクアウトなどに力を入れている様子です。コロナが明けたら今度こそ行ってみよう。

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 と思ったら、えっ、なになに?ある日いつも通り交差点まで来ると工事の人たちが。店の外装・内装を取り外しています。ドアもなくなって中が見える有様に。

 

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 コロナ禍恐るべし。いや、例え通勤途中にあってもラーメン屋さんには一期一会の覚悟で臨むべきだったか。

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2021.02.25

メガネを壊してしまった(片桐教授)

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 何ということでしょう。メガネを落としてレンズを壊してしまいました。

 

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 もともと近視の乱視だったので、「運転用」と「手元作業用」の2つのメガネを使い分けています。もう少し若い頃は、境目のない遠近両用を使っていました。しかし、このメガネは長時間使用していると「酔う」ので、結局、TPOに応じて2本を使い分けるようにしています。
 さて,今回は手元作業用の方のメガネを風呂場で落としてレンズを割ってしまいました。仕方がないので、非常用の10年前に使っていたメガネを取り出しました。しかし、若干度が合わない。今まで使っていたものより、少し度が強いので、近くの小さな文字が読みにくい。う〜ん不便だ。紙に印刷した文章はまだ読めますが、パソコン画面上の細かな文字が読みにくい状況です。でも,何でパソコンの文字と、紙に印刷した文字に読み易さ読みにくさの差が生じるのでしょうか?。

 

 

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2021.02.24

IT革命とエネルギー使用量(江頭教授)

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 産業の進歩に従ってエネルギーが大量に必要になる、産業革命後の世界を観察すればそのように見えます。ですから「化石資源の使用を制限することは産業の衰退、ひいては人間生活の貧困化につながる」という意見は昔はそれなりの説得力があったのです。ちなみにいまの状況は「化石資源から再生可能エネルギーへ」という道筋が見えてきましたが本格的なエネルギーの切り替えにはまだまだ時間がかかる、というところでしょうか。

 さて、今回話題にしたいのは産業の進歩は本当にエネルギー使用量を増やすのか、という疑問です。より具体的にはIT革命といわれる産業構造の変化について。インターネットの商業利用解禁が1990年ごろ、インターネットの利用を一般的にした Windows95 の発売がまさに1995年だったので、この頃からIT革命、事務処理の電子化やeコマースなどが本格的になったと考えられるでしょう。これらのIT技術の本質は「無駄の削減」にあるとおもいます。以前はいろいろな商品を見込みで生産し、その実物を商店に配送し売れ残ればそのまま廃棄。それが発注と生産の合理化を進めることで無駄を省いて値段も安く、エネルギーや資源の無駄も省かれる。そう考えるとエネルギー使用量が減っても良いように思えます。

 では、その変化は実際にはエネルギーの使用量にどのように影響したのでしょうか。

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2021.02.23

「善循環」も「悪循環」も「ポジティブフィードバック」の結果なんですよね(江頭教授)

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 この記事は以前のこちらの記事のつづきです。

 この記事で説明したのはフィードバック制御のお話。安定なのはネガティブフィードバック系、ポジティブフィードバック系は発散するので安定にはならない。その典型は「悪循環」ですよね、というお話でした。

ある事柄が他の悪い状態を引き起こし、それがまた前の事柄に悪影響を及ぼす関係が繰り返されて、事態がますます悪くなること。

これが悪循環ですが、ポイントは悪いことが悪いことを引き起こす、という点。一つの事象の影響が同じ方向の影響を与えて反転することがない。反転するなら悪いことが抑え込まれて安定することになるでしょう。この反転が起こるのがネガティブフィードバックで、反転が起こらないのがポジティブフィードバックだ、これが制御の分野の用語なのです。だから(言葉の感じとは裏腹に)悪循環こそがポジティブフィードバックだ、となります。

 さて、表題に入れた「善循環」という言葉、これはまだ一般的な用語とは言えないかもしれませんが、仮に悪循環の反対、つまり

ある事柄が他の良い状態を引き起こし、それがまた前の事柄に良い影響を及ぼす関係が繰り返されて、事態がますます良くなること。

と定義するなら、実はこれもポジティブフィードバックの結果であるといえます。あまり例が思いつかない?いえいえ、急成長する企業などはどこかでこの善循環を利用しているのではないでしょうか。

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2021.02.22

機械工学科 芝池成人教授の最終講義が行われました(江頭教授)

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 2021年2月20日の土曜日、本学工学部の機械工学科教授、芝池成人先生の最終講義が行われました。今般の新型コロナウイルス感染症拡大のためオンラインでの開催となりました。

 本学の工学部は設立が2015年。この春に三期生の卒業を控えている新しい学部ですから、退官される先生は芝池先生がはじめてです。従って本学科で開催する最終講義も今回がはじめて、ということになります。

 最終講義の司会は機械工学科の学科長、古井教授。工学部長の山下教授が開会の挨拶をして、すぐに芝池先生の最終講義が始まりました。

 講義は前編、後編の二部構成。前半では東京大学機械工学科での卒業研究からスタートして本学に着任するまでの期間を、LCAの報告書を模して構成されていました。(いや、LCAなら「ゆりかご」から話しをはじめるべきでは...とか。)後半は本学での活動、教育と研究についてのお話しでした。

 芝池先生の講義の後は芝池研究室のOBの方からのご挨拶、そして参加者全員でオンラインでの記念撮影を行い、終了となりました

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 私のPCからみた記念写真撮影の様子ですが、さて、他の参加者に方々からはどのように見えていたのでしょうか。

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2021.02.19

「悪循環」は「ポジティブフィードバック」の結果ですよ(江頭教授)

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 以前こちらの記事でフィードバック制御について説明しました。

 化学プラントで温度や圧力を一定に制御したい。たとえば温度の場合。加熱するヒーターの出力を巧く調整すれば目的の温度に一定にできるはず。でも「巧く調節」するためには対象の温度を制御装置に教えてあげる(フォードバックしてあげる)必要がある、という話でした。

 さて、もう少し詳しい話をすると、フィードバックされた対象の温度、これから目的の温度を引き算して、その差がプラスの(対象温度が高すぎる)場合はヒーターの出力をマイナスに、マイナスの(対象温度が低すぎる)場合はヒーターの出力にプラスする。このようにするとシステムは目的の温度に近づいてゆくのです。(要するに下がったら上げろ、上がったら下げろ、ということですね。)

 この場合、差がプラスなら出力がマイナス、差がマイナスなら出力はプラス、と符号が逆転します。差に「マイナス」をつけてヒーターを制御するので「ネガティブ」なフィードバックを行う、と言います。つまりネガティブフィードバックが一般に行われる制御です。

 さて、対象の温度から目的の温度を引いた値の符号を、逆転させないでフィードバックするとどうなるのでしょうか。対象温度が高い場合、ヒーターへの出力はさらに高くなり、対象温度はもっと高くなります。それがまたヒーター出力を大きくしてどんどん温度が上昇を続ける。装置が限界に達する(あるいは破壊する)まで温度の上昇が続くことになってしまいます。

 この様な制御はネガティブフィードバックと対比してポジティブフィードバックと呼ばれています。

 さて、このポジティブフィードバックの説明、どこかでみたことはありませんか?

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2021.02.18

「持続可能な社会」についての全学教職員会が開かれました(江頭教授)

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 本学の特徴である「全学教職員会」ですが、今回(2021年2月17日)のテーマは「持続可能な社会」つまりサステナブル社会に関する講演でした。昨年改定された本学の基本理念にも「持続可能な社会に貢献する人材」という文言が追加されていますから、これは重要なテーマですね。

 ご講演は下の図のとおりで株式会社 朝日エル 会長の岡山 慶子様。岡山様は本学の母体である片柳学園の理事という肩書きもお持ちです。とはいえ、私にとっては昨年出席したサステナブル・ブランド国際会議」のセッションでファシリテーターをされいてた方、という認識です。

 さて、今回のお話しで私が凄く印象深く感じたのは、具体的な問題を解決しようと努力しているうちに自然と「サステイナブル」という概念に触れる様になっていった、という体験を話していただいた部分でした。

 サステイナブル、あるいは持続可能という言葉はそれ自体が対象になる「何か」ではありません。大きく言えば「社会」という対象があって、それがサステイナブルである、持続可能な社会である、というあり方に関する表現なのです。サステイナブルな「職場」、サステイナブルな「製品」あるいはサステイナブルな「メーカーとユーザーの関係」など、いろいろなサステイナブルな「何か」がある。その「何か」は多くの場合最初は具体的な問題、解決すべき課題として私達の前に立ち現れるのでしょう。

 

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2021.02.17

東京工科大学の基本理念(江頭教授)

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 大学の事務の人が数人の作業服の人たちと研究室の入口に。

 あのー、リネンの掛け替えに来ました

 はい、どうぞ。

あれ、リネン?この部屋にシーツやタオルとか無いよな。天井って布張りだったっけ?

 まあ、この記事のタイトルでおわかりの通り、リネン(linen)じゃなくて理念だったんですよね。

 以前から全ての教室に本学の「基本理念」が下の写真のような額に入れて掲示されていました。今回「掛け替え」が必要になったのはこの理念が更新されたからです。

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2021.02.16

坂の上の教室(江頭教授)

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 前回前々回の卒業研究審査会のお話をもう少し。今回は審査会場の場所について。

 我々応用化学科、このブログでもときどき触れていますが、本学の八王子キャンパス、その正門近くの印象的な姿の建物「片柳研究棟」がその所在です。(下の写真)

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 この写真、手前に道が見えていますが、よく見ると下り坂になっていますよね。

 そして今回の審査会の会場はその坂の上にあります。坂の上はこんな感じ。

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 手前に見える坂道は今度は上り坂になっていますね。

 さて、我々の応用化学科の研究室から卒業研究審査会の会場までの道のりを Google Earth Pro で調べてみましょう。

 

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2021.02.15

2021年の卒業研究審査会(江頭教授)

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 先日の記事にも書いたように2月12日(金)、13日(土)に応用化学科の「卒業研究審査会」を行いました。

 これは本学応用化学科の第3回の卒業研究審査会でしたが、前2回とは異なる実施形態となりました。もちろん、新型コロナウイルス感染症の拡大という問題があったためです。

 発表会の場所を決めたのはもう昨年のこと。そのときはここまでコロナ問題が深刻になって、緊急事態宣言まででることになるとは考えていませんでした。対面実施を前提に感染対策がとれる大きな部屋を選び、例年なら3年生も一緒に参加する所を発表する4年生に限定する、そう考えて準備していたのです。でもこうなってはこの部屋でも4年生全員を入れて実施するのはリスクが高そうです。

 ということで学生さんは発表者と次の発表者の2名に限定。また、いままでは時間節約のために共通のPCを準備して発表に利用していたのですが今回は各自が自分のPCを準備することに。

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 このスケールの部屋で学生は2人、先生は11人での発表会でした。

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2021.02.12

卒業論文発表会(江頭教授)

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 我々応用化学科の卒業論文発表会は本日(2021年2月12日)から開催。実は本学科が開設してから卒業論文発表会は今回で3回目。今年発表する学生諸君は3期生ということになります。えっ、まだ3回目なの、と意外に思うほどに大学のイベントもルーチン化してきた、という印象です。

 応用化学科は学生数が比較的少ないので、学生の発表を聞くことができるパラレルセッション無しの二日間のスケジュールとなっています。各学生には主査の他に副査が2名つき、発表を聞きながらWEB上の評価を記載してゆきますが、会場でのディスカッションはオープンです。発表会の議論を通じて卒業論文の改訂を行い、その改訂版が正式な卒業論文となります。

 さて、東京工科大学、工学部の応用化学科は化学のなかのいろいろな専門分野がワンセットそろった学科という位置づけです。そのためでしょう。研究の内容はバラエティに富んでいます。研究指導にあたった主査はともかく、副査の先生は結構大変。いろいろな発表になるべく適切な質疑ができるように集中して発表を聞くことになります。

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2021.02.11

卒論発表!スライドの前に下書きを作りましょう(江頭教授)

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 本学の応用化学科では、そろそろ卒業論文の発表会が開催されます。初めて自分だけで行った研究である卒業研究、その発表会ともなれば学生諸君の緊張如何ばかりか。特に今年度は卒業論文の中間発表会が新型コロナウイルス感染症の関係で中止されました。多くの学生さんにとってはこれが初めての個別発表の舞台となるのです。

 そんなわけで本学に限らず、発表を予定している学生さんたちに少しアドバイスを、と思ったのが今回のタイトル。「スライドの前に下書きを作りましょう」です。

 最近の発表はノートPCをプロジェクターに接続して発表を行うのが一般的になっています。その際のノートPCでは多くの学生さんがMicorsoft社のPowerPointなどのプレゼンテーション用のソフトを利用すると思います。最近のプレゼンテーション用のソフトは簡単にテキストやイラスト、図などを配置したきれいなスライドを作ることができます。ただ、この「簡単に」というのがくせ者。この「簡単に」はおそらくレタリングセットや製図机を使って物理的にスライド原稿を作ることに比べたら「簡単」ということに過ぎないと思います。

 プレゼンテーションは複数のスライドを使って一つのお話し、ストーリーを聞き手に説明するためのものです。ですから発表の最初の作業は発表の内容、つまりストーリーを決めることです。次の作業はストーリーを説明しやすい様にスライドの並びを決めること。続いてスライドの細かいルックをきめて、さあ、やっとスライドの作成です。

 プレゼンテーション用のソフトといわれるものが簡単にしてくれるのはこの最後の段階、スライドの作成だけなのではないでしょうか。発表の初心者にとって難しいのは実は「ストーリーを説明しやすい様にスライドの並びを決めること」の方で、これにはプレゼンテーション用のソフトはあまり役立たないと思います。

 「いや、プレゼンテーション内でのスライドの順番を簡単に変更できるのだから...」という声が聞こえてきそうですが、果たしてそうでしょうか。全てのスライドが完成しているならその通り。研究歴がそれなりにある人は作り貯めたスライドの順番を組み替えて発表することも多いので、そんな用途にはぴったりでしょう。でも、卒業研究の発表では作り貯めたスライドなどありません。ほとんど全てのスライドを自分で作るとなるとそれなりの時間がかかってしまいます。

 「ストーリーを説明しやすい様にスライドの並びを決めること」は、具体的にはどんな作業なのでしょうか。まずは、いくつかのスライドを作って並べ替えながら話してみる(本当に声に出す必要はありませんが)。これをくり返しながら話しやすい並び順を見つける。話しにくい部分があればスライド作り替える、あるいは作り足すなど。そんな作業だと思います。この作業をするとき、プレゼンテーション用のソフトで作るような立派なスライドは必要ありません。なんなら手書きのラフスケッチ、ポンチ絵で良いのです。

 そう、下図のような感じで充分です。

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2021.02.10

大きな書店にいきたい、という話(江頭教授)

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 突然思いついたんですよね、あの本が読みたいって。マイナーな本、というわけじゃないけど専門書みたいなもんだから近所の本屋じゃ売ってないよね。少し大きな書店に行かないと。

 そこでまず思いついたのが書泉グランデ。御茶ノ水、というより神保町かな。学生時代によく行っていたけれどわざわざ行くのは大変か。それに御茶ノ水駅からは少し歩くし。

 いっそ八重洲ブックセンターに行こうか。東京駅のすぐそばだからな。新幹線で東京と大阪を行き来する時、帰り際に時間があるとき利用した本屋だったな。

 そういえば梅田のジュンク堂はどうだろう。ジュンク堂は本当に大きな書店で気になる本を見て歩くだけで一日つぶれたもんだっけ。とは言え大阪は遠すぎる。あれ、ジュンク堂は新宿にも店舗ができた、という話も聞いたな。

 新宿か、そうそう紀伊国屋があったっけ。なんで気が付かなかったんだろう。

 よし、今日は新宿の紀伊国屋本店に行こう!

 と、思ったところで目が覚めました。

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2021.02.09

Poor man’s Mac ですが、なにか?(江頭教授)

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 先日Macの話をしたので、今回もその続きを。またまた確認しておきますが、この Mac はapple社が出しているパソコンのことです。apple社はいまでこそ iPhone の会社として有名ですが昔はPCの、というか Mac の会社として知られていました。そしてMacはグラフィカルユーザーインターフェイスを取り入れた最初の個人向けのパソコンです。(グラフィカルユーザーインターフェイスやデスクトップメタファーのアイデア自体はapple社がMacを開発する以前から有ったそうです。)その設計思想はスマートフォンであるiPhoneにもキッチリ受け継がれていますね。

 さて、ではタイトルの「Poor man’s Mac 」とは何でしょうか。Googleさんに翻訳してもらうと「貧乏人のMac」と出てきます。ははっ、これが機械翻訳の限界ですな。実はこれ、Microsoft社のOS(いや、グラフィカルシェルと言うのか?)であるWindowsのこと、あるいは Windows を使ってグラフィカルユーザーインターフェイスを実現したIBM PC互換機のことなのです。

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2021.02.08

化学の専門家にMacユーザーが多い理由(江頭教授)

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 ♪我らMac、大空を翔るMac

 というわけで今日はMacのお話し。あ、念のためにMacとはapple社(下図はappleの日本のWEBサイトです)が発売しているパソコンの名称です。いわゆる(IBM互換)PCとは別系統のパソコンで、早くからグラフィカルユーザーインターフェイスを取り入れていたことで有名です。

 さて、これはきちんとした統計資料があるかどうか、詳しいことは知らないのですがデザイナーやDTPの専門家には Mac ユーザーが多いといいます。これに比べると信頼性は落ちると思いますが、化学の専門家にも Mac ユーザーが多い、という話もあるのです。さてその理由はなんでしょうか。

 先に Mac の特徴としてグラフィカルユーザーインターフェイスを挙げておきましたが、もう一つの重要な特徴として WYSIWYG が挙げられると思います。"What you see is what you get." 略して WYSIWYG 。コンピューターの画面上に示された画像がそのまま印刷される、という設計思想のことでDTP ( Desk Top Publishing )では必須の条件となります。パソコンとして Mac 、プリンターとして LaserWriter というレーザープリンターを組み合わせてWYSIWYGを実現した Apple社の環境は、初めて一般の人が利用できる DTP を実現したものだ、と言えると思います。必然的にDTP関係者やデザイナーには Mac ユーザーが多い、これは納得できる話です。

 では化学の専門家の場合はどうでしょう?

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2021.02.05

マスクのひもが切れるのはパンツのゴムが切れるようなもの(江頭教授)

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 どうしよう、タイトルを書いたらほとんど言いたいことが終わってしまいました。

 まあまあ、どうしてこんなことを思ったか、というと実際に切れたんですね。いや、パンツのゴムではなくてマスクのひもですよ。本学科が入っている片柳研究棟という建物、そこから外に出ようとしてエレベータに乗っているときのこと、何となくマスクに手が触れてサッと手をどけようとしたらマスクのひもに引っかかってひもはあえなく切れてしまいました。

 正確にはマスク本体とひもの接続部分が切れたのですが、それはさておき、こんなことは私は初めてでした。マスクを手で押さえてエレベータでそのまま居室にもどります。買い置きのマスクの箱から新しいのを出して一安心。いやー、なんと言うか、公共スペースでちゃんとマスクをしないでいるとなんかいたたまれない気持ちになります。エレベータにほかに乗り合わせた人が居なかったのがせめてもの救いでした。私は出先でパンツのゴムが切れた経験はありませんが、もしそうなったら同じようにいたたまれない気持ちになったのでは。

 

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2021.02.04

大学院修士の最終審査会を開催します(江頭教授)

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 本日(2021年2月4日)から二日間に渡って東京工科大学工学部、じゃなかったサステイナブル工学専攻(工学部に対応します)の修士二年生の最終審査会が行われます。このブログを読んでいるあなたが高校生なら、大学のその先、大学院については漠然としたイメージしかないかも知れませんが、工学系では大学院は修士課程と博士課程に分かれていて通常修士が2年間、博士が3年間となっています。今日から開催される発表会のメインは修士二年生の発表ですから修士修了にむけての最終発表会となります。

 

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2021.02.03

地産地消VSグローバリズム ― 人材 ― (江頭教授)

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 この記事は地産地消とグローバリズムについて述べた記事の第4回目になります。最初はエネルギー、次は食料、その次は工業製品ときて今度は人材のお話。ちょっと地産地消という言葉にはそぐわないかも知れません。(人間相手で「産」はともかく「消」はまずいよ。)というわけで、今回までの意味でのグローバリズムや地産地消とは少し離れて、もう少し抽象的な話だと思ってください。

 今まで論じてきたものと比較して、こと人材について言えば地産地消とグローバリズムの比較は少し違う意味になります。特にエネルギーが顕著ですが、エネルギーは利用に際してはどんなエネルギー源から、どこで造られたエネルギーかはまったく関係がありません。たとえば日本で太陽電池で得られた電気でつけられたLEDライトでも、輸入された石炭から火力発電で得られた電気のあかりでも、利用者はそれを区別することができません。工業製品や食品には多少のローカル性があるでしょうが、それでも国産品と外国製の製品を判別することは難しいでしょう。

 その一方で「人材の多様性」という観点からすると、異なるバックグラウンドのある人々が働くことができる環境には特別なメリットがある、すなわちグローバルリズムが望ましい、という議論に(少なくともエネルギーの場合以上に)説得力があると言えるでしょう。

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2021.02.02

「風邪をひいたら仕事を休む」のは常識か(江頭教授)

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 年末からお正月にかけて、テレビ放送はいつもと違う特別な番組編成でした。そこで放送されていたテレビドラマの録画をたまたま見ているとこんなシーンが

舞台はITシステムの開発会社。突然の仕様変更で現場は大騒ぎとなりました。残業に次ぐ残業、徹夜に次ぐ徹夜で膨大な仕事をこなしてゆく社員たち。そんな中で「子供に風邪をもらちゃって」と一人が咳をしながら職場にやってくる。

いや、そんなことしたら駄目でしょう、と反射的に思ったのですが後から調べるとこのドラマは4年ほど前に作られたものだとか。そうか、昔は(と言っても数年前)は体調が悪くても頑張って職場に行く、というのが「仕事が大変」という表現の範疇だったんだ。

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2021.02.01

「研究室配属に関する説明会」を開催しました。(江頭教授)

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 「もうすぐ4年生も卒業ですね。そろそろ3年生も研究室に配属されるということですか。」

 いえいえ、実はこの説明会、対象は2年生なのです。そうです、2年生が研究室に配属されます。でも配属されるのは2年生の3月。そのあとすぐに3年生になりますから、実質的には3年生の初めからの配属となります。

 「えっ?3年の初めって早くない?」その通りですね。実はこれ、本学工学部の特徴であるコーオプ教育との関係で決まりました。応用化学科の学制諸君は3年の前期にコーオプ実習として学外での研修を行うことになります。従って、3年前期、学生諸君は大学から離れて学外に出る時間が長くなります。早期の配属を行うとしたら3年前期には無理。夏休みを過ぎれば3年後期になってしまいます。ということで、少々早いですが2年後期末のこの時期に説明会となったのです。

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