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「持続可能な社会」についての全学教職員会が開かれました(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 本学の特徴である「全学教職員会」ですが、今回(2021年2月17日)のテーマは「持続可能な社会」つまりサステナブル社会に関する講演でした。昨年改定された本学の基本理念にも「持続可能な社会に貢献する人材」という文言が追加されていますから、これは重要なテーマですね。

 ご講演は下の図のとおりで株式会社 朝日エル 会長の岡山 慶子様。岡山様は本学の母体である片柳学園の理事という肩書きもお持ちです。とはいえ、私にとっては昨年出席したサステナブル・ブランド国際会議」のセッションでファシリテーターをされいてた方、という認識です。

 さて、今回のお話しで私が凄く印象深く感じたのは、具体的な問題を解決しようと努力しているうちに自然と「サステイナブル」という概念に触れる様になっていった、という体験を話していただいた部分でした。

 サステイナブル、あるいは持続可能という言葉はそれ自体が対象になる「何か」ではありません。大きく言えば「社会」という対象があって、それがサステイナブルである、持続可能な社会である、というあり方に関する表現なのです。サステイナブルな「職場」、サステイナブルな「製品」あるいはサステイナブルな「メーカーとユーザーの関係」など、いろいろなサステイナブルな「何か」がある。その「何か」は多くの場合最初は具体的な問題、解決すべき課題として私達の前に立ち現れるのでしょう。

 

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 純粋に「サステイナブル」そのものに取り組む、と考えてしまうと目標がフワフワしたものになりがちですが、問題をサステイナブルに解決する、と言い換えればより具体的に考えられるようになります。

 これは我々工学部の「サステイナブル工学」の考え方にも共通しています。本学の工学部は「応用化学科」「機械工学科」「電気電子工学科」で構成されていて「サステイナブル工学科」はありません。これは例えば、応用化学には応用化学の解決すべき問題、追求すべき可能性があって、それに取り組む際に、「サステイナブルに取り組む」ことがサステイナブル工学、この場合にはサステイナブル応用化学だ、という考えあってのことなのです。

江頭 靖幸

 

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