プラスチックとリサイクル(江頭教授)
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最近プラスチックに関する話題が多くなってきましたが、プラスチックの処理についてはずっと以前から、私が高校生の頃から問題になっていました。当時、40年くらい前ですが、私はプラスチックの処理について関心のある高校生だったわけです。今日はその私が大学に入って聞いたプラスチックのリサイクルについての話を紹介したいと思います。
私が大学に入って化学系に進学して聞いたのは「プラスチックのリサイクルは可能だ」ということ。ただし、プラスチックを融かして再利用とかモノマーに分解して再重合とか、方法はいろいろですがどの方法でも追加のエネルギーは必要になります。
では、プラスチックのリサイクルができると何が良いのでしょうか。普通の人は誰でも知っているようにプラスチックは石油からできています。ですからプラスチックをリサイクルすると石油が節約できるわけですね。私が学生のころはオイルショックの影響がまだ鮮明に思い出される時代だったので、これはこれで凄いことだと思ったものです。
「とはいえ」と、話は続きます。石油の用途はプラスチックの製造だけではない。というかプラスチックの製造に使われる石油は実はそんなに多くはない。ほとんどの石油は燃やされてエネルギー源として利用されるのです。
プラスチックを一生懸命リサイクルしても節約できる石油はたかが知れている。だったら燃やすはずだった石油を少し分けてもらってプラスチックをつくり、プラスチックのごみを回収してごみ発電でエネルギーを作れば良いだろう。