« 「意外に知られていないですけどマスクの原料って石油なんです」(江頭教授) | トップページ | 新年度の授業がスタートします(江頭教授) »

「マスク1年生」の感想(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 一年前、新型コロナウイルス感染症が問題になり始めるまでは、私個人はあまりマスクに関心がありませんでした。2004年の鳥インフルエンザ騒動の時、大阪在住だったので東京に出張する際にマスクをかけていた記憶があるくらいです。(幸い、インフルエンザウイルスを人にうつすことはなかったのですが、逆にコンピューターウイルスをもらってくるという顛末に。)そんな私でもこの1年でマスクの利用者になったわけですから、世の中には同じような「マスク1年生」が山のようにいるはずです。同時にマスクの売り上げも増えていて、年末のニュースでは2020年のマスクの売り上げは4倍増だったとか。(もっとも単価の値上がりの効果もあるでしょうから単純に数量が4倍では無いかもしれません。)

 マスク1年生として感想を言わせてもらうと、「からだに直接つけるもの」にしてはおざなりだなあ、と思います。例えばメガネは一人一人オーダーメイドが普通。これはメガネのレンズの都合でそうなっているのかも知れませんが、メガネを作るときにはかけ心地が良い様に調整してくれて、そのおかげで長くかけても疲れない、耳が痛くならないメガネが手に入ります。マスクのオーダーメイドはさすがに無理でしょうか。でも、何か調節ができる様になっているとか、いろいろなサイズがあるとかないのでしょうか。

 服ならサイズ毎にいろいろあるし、靴だってサイズと幅くらいの選択肢があるものですが...。でも自分の顔のサイズというのは分からないか。試着してみる、というは無理ですね。では「顎幅13.5、耳丈16、鼻の下やや長し」とか規格をつくったらどうでしょう。メジャーで測るのは難しそうですからレーザー計測の装置をマスク店において測ってもらうとか。いや、形態だけならスマホのアプリでも行けるかも。漏れが少ないマスクをつくるという点でも意味があるのでは。

2120

 よく考えると私にとって、マスクが合う・合わない、というのは耳にかけるゴム紐に掛かっている張力が一番の問題です。要するに耳が痛くなる・ならないですね。顔がでかい、いや、頭が大きいのでゴム紐が伸びすぎて強く力がかかるのが問題なわけです。

 ゴムやバネは伸びれば伸びるほど、その伸びに比例して力がかかるのですが、これを何とかするという手もありそうです。ある程度伸びるとそこからいくら伸びても張力が変わらないゴム紐、が理想です。弾性変形する素材と塑性変形する素材を組み合わせてなんとか...などと想像は膨らみますね。

 と、まあ、私でもいろいろ考えるところがあります。先に述べたようにマスク1年生は世界中に山のように居るわけですから、中には実際に企画を考えてスタートさせているマスク1年生も居るかも知れません。もうしばらくすればいろいろな発明や工夫が世に出てくるのではないでしょうか。

江頭 靖幸

« 「意外に知られていないですけどマスクの原料って石油なんです」(江頭教授) | トップページ | 新年度の授業がスタートします(江頭教授) »

日記 コラム つぶやき」カテゴリの記事