「サステイナブル工学基礎」の施設見学(江頭教授)
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本学の工学部が掲げる「サステイナブル工学」、その最初の授業として本学2年生が履修している授業が「サステイナブル工学基礎」です。例年なら今頃「サステイナブル工学基礎」の授業の一環として行われている「学内施設見学」について紹介するところです。
例えば、本学とキャンパスを共有している専門学校の施設である「スマートハウス実習棟」。太陽電池が乗っている建物です。太陽電池パネルで電力すること、建物の断熱性を高めて冷暖房の必要エネルギーを削減すること、地中にたまった熱を熱源として用いることで消費エネルギー以上の暖房効果を実現すること、などいろいろな家庭向けエネルギー関連技術の設備があり、その運用や施工方法を学ぶ場所となっています。
見学の風景はこんな感じ。これは2018年の写真です。
そして本学の研究等A・Bの地下にある自家発電のシステム。こえはコージェネレーションシステムで、発電に際して生じる廃熱を利用することで全体効率を高めています。
本学の空調施設には実は3台の大型発電機が設置されています。この発電機で燃料の約30%のエネルギーを電気に変えて大学の建物に供給し、残った熱を空調施設で利用することでさらに30%のエネルギーを有効に使っています。全体では60%程度という非常に高い効率が達成されています。
こちらの写真も2018年のものです。
さて、最後に廃棄物の集積所を見学しておわる、というのが「サステイナブル工学基礎」で行っている学内施設の内容でした。
この施設見学、学生諸君にも好評だったのですが、昨年2020年は残念ながら中止に。もちろん、新型コロナウイルス感染症の拡大をうけた緊急事態宣言の影響でした。それから1年、2021年度の新学期には対面授業が行える。満を持して再開、と思ったのですがなんと4月末から予想外の緊急事態宣言が。残念ながら今年度も学内の施設見学は諦めざるを得ませんでした。
普段見ることのできない学内の施設を見ることで学生諸君の大学での生活、まさに大学生活も、省エネ技術やリサイクル技術とつながっているのだ、ということを学生諸君に体感して欲しかったのですが...。来年こそはコロナウイルスを気にすることなく施設見学が行える様になっていて欲しいところです。
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