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研究室の床のワックスがけ(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 小学校や中学校くらいの生徒さんたちは自分の教室の掃除をしているのではないでしょうか。高校生の皆さんもやっているのでしょうか。自分がどうだったのか、あまりにも古いことで思い出せません。とはいえ、一般的なビルのオフィスで社員がみんなで掃除、さあ机を動かしましょう、という姿は想像しがたいと思います。そういう場所では清掃は専門の業者に依頼しているのではないでしょうか。

 本学、東京工科大学もそれは同じです。床、廊下の掃除からゴミの回収、庭の手入れまで、専門の方々が担当してくれいていて、学内は清潔に保たれています。

 とはいえ、例外もあります。(いや「清潔」の例外じゃありません、業者の方が担当するかどうかの例外です。)研究室の中は一般の清掃業者の方には依頼できない場所です。何しろ、研究室の中には危険な薬品や高価な測定装置がゴロゴロしていて、その部屋を使っていない人にはどこをどう掃除して良いのか分からないのが普通でしょう。

 と、いうわけで研究室の掃除は研究室を使う人間、つまり我々教員と学生諸君、ということになるのです。では、どのくらい清潔度が保たれるのか。これは研究室によってレベルはバラバラだと思います。まあ、使用する装置や実験の形態など、もともと研究室の環境はバラバラですからね(ということにしておきましょう。)

 とはいえ、例外もあります。こんどは「研究室の掃除は業者の方が担当しない」ということの例外。それが年に一度のワックスがけです。

 私達が自分でワックスがけをするのはさすがに難しいので、このときばかりは専門家のお世話に。外部の人が研究室で作業をする前提で部屋の片付けをします。椅子やキャスターのついた作業台などが部屋の外の廊下に移動させて、なるべく作業のじゃまにならないように。

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 部屋の外に出してみるとイスだけでも結構な数があったのですね。逆に研究室の中は、「うちの研究室てこんなに広かったっけ?」という状態に。

 さて、研究室の皆で片付けを行い、ワックスがけの皆さんがくると我々は所払い状態。床掃除からワックスがけ、そしてワックスが乾くまでの約3時間、研究室には立ち入れないので、皆思い思いの時を過ごします。やがてワックスが乾くとこのは床に出した椅子などを部屋に取り込みます。きれいになった部屋に荷物が入ると、すこしリフレッシュされた気持ちで研究再開です。

 このように年に一度のワックスがけは結構なイベントです。もちろん、研究室ごとに可能な日程を調整して実施されますし、状況によっては「今年はパス」ということも可能になっています。

江頭 靖幸

 

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