発表いろいろ 2000年編(江頭教授)
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発表会にはトラブルが付きもの、というのは大げさですが大なり小なりトラブルというものはあるもの。そんなトラブルの一つを先日の記事にしたのですが、そこで思い出したのが今回のお話。2000年の化学工学会でのことです。
私が担当していた学生さんが学会で発表しよう、ということで静岡大学の浜松キャンパスで開催される化学工学会の秋季大会に申し込んでいました。学会前日に開かれる会合のために私は件の学生さんより1日はやく浜松入り。当時は大阪大学にいたのですが、運悪くその翌日、大阪と浜松の間に入る形で台風が上陸。その台風のために新幹線が止まってしまったのです。ところが発表当日の浜松は晴れていて学会は普通に開かれていました。でも、会場で合流予定だった学生さんがいつまでたっても現れない。
当時はOHP(オーバーヘッドプロジェクター。こちらの記事でも紹介しています。)を使って発表をしていましたから、学生さんが来ないということは発表用のスライドも無い、という状態です。
さあ、困った。発表の順番が回ってきたのでスライドなしで配布されていた予稿集にある図や式について触れながらなんとか発表を終わらせました。
Stand-Up comedy みたい。
というのが当時の感想でしたが、日本語でやっているので
漫談みたい。
というべきでしたね。
いや、大変な目にあったもんだ。大阪に帰ったら学生さんに文句の一つもいってやろう。そう思っていたのですが…。台風の影響で大阪と浜松の間で新幹線の線路が行き止まりになった。それは仕方がないとして、大阪を出発した新幹線が途中で立ち往生してまた大阪に戻ったというのです。大阪を遅く出た新幹線はすぐに諦めて戻ってくることができたのですが、大阪を早くにでた新幹線ほど行きと帰りに長い時間がかかったのです。運の悪いことに学生さんののった新幹線はかなり早いほう。8時間以上新幹線に閉じ込められたのだそうです。聞けば、当時あった車内販売でみんなが何でも良いから食べ物を買い込んで飢えをしのいでいたとか。かわいそうに。
そういえばこの騒動のすぐ後にシドニーオリンピックがやっていたのをよく覚えています。昔のオリンピックは秋頃にやっていたのですね。
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