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ファイルのサイズなど気にしなくて良いに超したことはないのですが(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 パソコンを使って作業をする以上、いろいろなファイルを使うことになりますよね。ファイルにはそれ相応のデータが書き込まれていて、その容量が大きいファイル、小さいファイルがある。つまり大きいファイルと小さいファイルがあるわけです。

 何を当たり前なことを、と思うかもしれませんが、パソコンを作っている人たちはどうやらユーザーに、この大きさの違いを意識させないことが良い、と考えているようです。その証拠に設定を変更していない状態のWindowsではファイルの詳細情報は表示されないようになっていて、ファイルが大きいのか小さいのかを知るためには一手間よけいに必要なのです。

 PCは仕事に使う道具だから、仕事にこそ神経を使うべきだ。だからファイルの内容に関わる情報以外はユーザーに見せる必要はない。これはこれで理屈が通っている考え方ですね。

 とはいえ、この考え方が有効なのはある条件を満たしたときのみだと思います。

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 「ファイルの情報を全く知らなくてもユーザーが困らない」それが条件です。

 非常に大きなサイズのファイルでも何の問題もなく取り扱えるならファイルサイズを気にする必要はない。でも、ファイルのサイズが大きいと問題が起きるとなれば話は別です。情報が隠蔽されていればユーザーは唐突にその問題にぶつかって、回避する手段すら分からなくなってしまうのですから。

 では、ファイルのサイズが大きいと問題になる、ということは実際どのくらいあるのでしょうか。一時期、メールでファイルを送信するということが行われていた時には「ファイルサイズが大きすぎてメールがエラーになる」というトラブルがあったものでした。最近ではクラウドに保存してリンクを送るというのが一般的なのでこの問題に当たることは少なくなっています。でも逆に「クラウドにあるファイルの容量を制限してほしい」というリクエストが来てオタオタすることも。クラウドサービスを提供する側からすれば値上げのチャンスなのですから、「ファイルの情報をユーザーに示さない」というのはわざとやっているのかしら、などと思ってしまいます。

江頭 靖幸

 

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