« なぜ「金銀銅」の順番なのだろう?(江頭教授) | トップページ | 映画「赤ちゃんよ永遠に」の描くディストピア(江頭教授) »

スマホでは代用できないものもある、というはなし(江頭教授)

| 投稿者: tut_staff

 私が最初に持った腕時計は、私が中学に入学したときに父親が買ってくれたものでした。それ以来ずっと腕時計をつけ続けていて、メガネが顔の一部であるのと同じぐらいに、腕時計は体の一部だと感じています。そんな私ですから、腕時計を持っていない、という学生さんが現れた時には少し驚いたものです。えっ、時間が分からないと不便でしょう?

別に。携帯を見れば分かりますから。

あぁ、そうか。などと思っていると携帯で、やがてはスマホで代用できるものが増えてきました。電卓とか、あと大きかったのはカメラですね。

 とは言えスマホでは代用できないものもある、というのが今回のお話し。最近気がついたのが「ストップウォッチ」です。

Stopwatch

 もちろん、スマートフォンにもストップウォッチの機能はあります。でもスイッチの使い勝手が良くない。

 これは学生さんにガス流量の測り方を説明していたときの話。この時は液膜流量計(このブログでもこちらの記事で紹介しました)を使用したのですが、この測定ではガスの流入によって移動する石けん膜が2つの目盛りの位置を横切る時間間隔を正確に測定する必要があるのです。目は石けん膜の位置をにらみながらここぞ、というタイミングでスイッチを押す。そんな操作にはスイッチに手を掛けておいて思い切りスイッチを押すことができる単機能のストップウォッチがぴったり。スマホの画面をタップするにはどうしても一呼吸の遅れが出てしまうのです。

 タッチスクリーンによって自由にスイッチを配置できるのは良いのですが、物理的なレベルでは返って自由度がないのですね。いっそスマホのサイドについているボタン(ON/OFFや音量調節に使うボタン)を利用したストップウォッチアプリがあれば良いのでしょうが、今度はスマホの本来の操作ができなくなってしまいます。

 うーん、ではたくさんの物理的なスイッチをつけたスマホはどうでしょう?

(↓僕の考えた最強のスマホ)

Game_controller

江頭 靖幸

 

« なぜ「金銀銅」の順番なのだろう?(江頭教授) | トップページ | 映画「赤ちゃんよ永遠に」の描くディストピア(江頭教授) »

日記 コラム つぶやき」カテゴリの記事