日本の人口は世界で11位ですが(江頭教授)
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昨日の記事で日本の人口が世界で11位だ、ということを紹介しました。では他の指標ではどうなのでしょう?
まず国土面積。1位がロシア、2位はカナダ、3位アメリカ、4位中国、5位ブラジル、6位オーストラリア、7位インド、ということで中国、インド、アメリカ、ブラジル、ロシアといった人口の多い国が数多くでてきます。そんな中で日本はずっと下位で60位くらいだとか。小さな国にたくさんの国民が住んでいる国なのですね。
では二酸化炭素の排出量はどうでしょうか。中国が1位、アメリカ、インド、ロシアと続いて日本は第5位です。日本より排出量の多い4カ国はすべて人口10位以上の人口大国なのですが、逆に日本より人口が多くても二酸化炭素排出量が少ない国が6カ国はあるわけで、人口11位の国にしては日本の排出量は大きいのですね。
出典)全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(https://www.jccca.org/)より
さて、二酸化炭素の排出量について、私は授業などで下の図を示して「1人あたりで見れば先進国の中では少ない方」という言い方をしています。でも考えて見れば「先進国」というのも勝手な区分け。言うなれば二酸化炭素の排出の多い国とほぼ同義のような気もします。「多い国と比べれば少ない方」というのは、まああんまり誇れることではありませんね。
出典)全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(https://www.jccca.org/)より
いずれにしても「人口は11位」なのに「二酸化炭素排出量では5位」というのはどうにも恥ずかしい順位です。その一方で「人口は11位」なのに「面積では60位程度」というのは別段恥ずかしいことでももどかしいことでもない。私はそう思います。むしろ小さい国土でも豊かな暮らしができていることを誇らしくすら感じます。でも昔の人はこれが不満だったのでしょうか。国土の拡大を希望だと思って行動した人たちがいた、というのは今では信じられない話ですが人間の価値観というものは状況によって大きく変化するのですね。
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