台風コロッケ(片桐教授)
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台風16号は2021年10月1日に日本へ接近するそうです。雨は9月30日の今夜から降り始め、強風のピークは明日の昼〜午後になりそうです。その頃の台風の気圧は950 hPa、台風本体は関東の東沖合を通過するようです。八王子は強風域に入り、暴風域には入るか入らないかは微妙なところのようです。大きな被害のないことを祈ります。
我が家では数年前から台風の夜はコロッケを食します。奥さんがジャガイモをふかして、人参のみじん切りや炒めた合い挽き肉を混ぜ、パン粉をまぶして揚げてくれます。まんまるの少し大きめのコロッケをキャベツの千切りとともに中濃ソースを掛けて夕飯に食します。次の日の朝ごはんは食パンにはさんだコロッケサンドになります。
安全工学の第14回(最終回)の「災害から身を守る」の回では、
- 台風の被害は予想可能である。
- 雨→ 洪水
- 風→ 飛散物による被害
情報を収集し、危険を予想し、対策をとる。とを述べています。そして、その下に小さめの字で:
「コロッケ買ったら、家でおとなしくしよう。必要なら避難しよう。「ちょっと田んぼを見に行く」はしないように。」と記載しています。
この「台風コロッケ」は、かなり前からある風習のようです。最初に私が知ったのは、近所のスーパーの販売促進のポップでした。安全工学の講義のためにまじめに調べてみたところWikipediaに「台風コロッケ」という項目がありました。
台風が接近上陸している時にはコロッケを買って食べるという風習だそうです。「台風の日はコロッケを買っておうちでおとなしくしてよう」という呼びかけなら、理にかなったものです。どうも「2ちゃんねる」という掲示板発祥のようです。はじまりは2001年だそうですから、もう20年の歴史があるようです。
このネタを安全工学に取り入れた前年の2018年のSNSには、全国各地で「台風にコロッケはいかがでしょうか」というポップ、「ご存知ですか?台風にコロッケ」というようなポップを出しているスーパーの売り場の写真が見られました。
この話しは、「土用の丑の日のうなぎ」に似ていますね。今は「夏バテに栄養価の高いうなぎを食べると体に良い」というような説明が付けられています。しかし、元々は夏場に脂っこいうなぎが売れなくて困っていたうなぎ屋が江戸時代に平賀源内に相談したところ、「土用の「うし」の日だから、名前に「う」のつくものを食べると縁起が良い」と行ったのがはじめという説があります。これはまさにキャッチコピーですね。一昨年のうなぎが不漁で高かった時は、近くのスーパーの広告に「土用「う」どん」を広告していました。
うなぎのように、台風コロッケも100年後に残る習慣になるでしょうか。
「まさかねぇ。いや,もしかしたら、ひょっとして」と思うと、おかしさを覚え、ニヤッとします。
私の頭の中を「コロッケのうた」がリフレインしています。
https://www.youtube.com/watch?v=JGowbEEVUD8
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