デマを拡散しないように- 32 オキシジェンパルスメーター(片桐教授)
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このブログの内容を不用意に拡散しないように。必要なら必ず裏をとり、引用文献などを読んで自分で確認し、理解し、検証してから、自分の言葉として発信しましょう。他人のことばをそのまま鵜呑みにするのは極めて危険な行為です。
血中酸素飽和度測定装置は、肺機能を手軽にモニターする方法として2020年末から注目されています。健康器具の通販や、新聞の通販広告などを見ると数千円で売られています。医療機関で使われている「ほんまもん」は数万円はするようです。私は近所の大型家電販売店の広告で見つけて指で測定するタイプを1台購入しました。私の購入した装置の値段は2,000円程度の安ものです。
動作原理は、血液の「赤色」の測定です。ケガをして出血するとわかりますが酸素に満ちた動脈の血液は赤く、静脈血はどす黒い色をしています。これは酸素を受けとったヘモグロビンは赤い光を透過します。酸素を放出したヘモグロビンは赤い色の光をとともにいろいろな波長の光を吸収します。ですから、赤色の光の透過度と赤外線領域の透過度の比を取ると、血中の酸素の飽和度を見積れます。よりわかり易い解説がコニカミノルタさんのHPにあります(https://www.konicaminolta.jp/healthcare/knowledge/details/principle.html)。
実際に使ってみるとある程度の再現性で血中酸素飽和度を示します。もちろんその絶対値は信用できないでしょう。2回目のワクチン接種後の少し息苦しさを感じた時は少し低めの数値を示していたので、「息苦しさの半定量的な指標」にはなるかもしれません。その程度です。でも、何かの体調不良を訴えるときの客観的指標として使えるかもしれないと思い、毎朝、体温、血圧、脈拍、体重とともに測定し記録しています。心配症のおっさんのおもちゃになっています。
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