秋の健康診断が行われました(江頭教授)
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春、新学期の学生諸君にはガイダンスをはじめとしていろいろなイベントがありますが、その中には健康診断も。でも本学には秋の健康診断があります。いえ、学生諸君に二回目の健康診断を受けてもらう訳ではありません。秋に行われるのは教職員の健康診断なのです。
今年も秋の健康診断のシーズンとなり、私も昨年同様に参加してきました。新型コロナウイルス感染症の対策をとった形での実施でこれも昨年と同様です。
実は私はこの健康診断が結構苦手なのです。なんと大人げない。高校生や大学生の皆さんはそう思うかも知れません。でも皆さんが受けている健康診断と私たち中高年の受けている健康診断には決定的な違いがあります。よく「バリウム」と呼ばれている胃部X線検査がそれ。(この「バリウム」という呼び名もどうなんだか、という話は以前こちらで書きました。我々が飲まされているものの本当の名称は「硫酸バリウム」です。バリウムイオンには毒性があるので、水にとける普通の「バリウム」化合物は毒性があるのです。)
本来毒性のあるバリウムのイオンが消化器官のなかで発生したら大変だ。そこで水に溶けない硫酸バリウムが胃部X線検査での造影剤として用いられるのですが、水に溶けない、ということは消化もされず固体のままで体の外に(下から)出て行く、ということになります。このときなるべく早く硫酸バリウムを外に出さないとけない。いえ、硫酸バリウムが次第に溶けて有毒なバリウムイオンが発生する、という心配はないのです。でも大変なことになる、ということを私は体験で知っています。
私が最初に胃部X線検査をうけたのは大学院生のころ、胃潰瘍になりかけた時のことだったと記憶しています。そのときは硫酸バリウムをなるべく早く体外に出すことが重要だということを知りませんでした。(いや、お医者さんはちゃんと注意してくれたのかも知れませんが…。)おなかを空っぽにして飲み込んだバリウムはすぐに胃から腸に達したのでしょう。そして腸の(下の方の)末端までは比較的すぐに到達しましたが、そこにしばらく留まってしまった。
皆さんご存じのように腸の(下の方の)末端にはその内容物の水分を吸収する機能があります。微細な粉末として体に入り込んだ硫酸バリウムがこの場所で脱水されて固まってそれなりの強度をもった固体になったら…細かい説明はしますまい。私はその最初の「バリウム」依頼ずっと胃部X線検査が苦手なのです。
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