「「超」整理法」を実践してみて(江頭教授)
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先日紹介した野口 悠紀雄氏の著書「「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)」にある書類の整理方法(同書の中では「押し出しファイリング」などと呼ばれています)いや、「超」整理方法ですが、この本を読んだ当時の私はいたく感激して一念発起。自分も同じ方法をで書類を整理してみよう。そう思ってはじめたのが何時のことなのか、今となっては正確なことは分かりません。でも一つだけ確かなのは、今も私が同じ方法を続けている、ということです。
最低でも20年以上、この方法で対応してきた、対応できた、ということはこの方法が優れた方法だったという証拠でしょうか。いえ、本当はもっと良い方法が有ったかも知れず、20数年前の私がその方法にたどり着く前に諦めてしまった、という可能性もあります。とはいえ、これだけ続けられたのですから私には合った方法だったということは言えるでしょうね。
この「超」整理法が最善の方法だったかどうかはひとまず措くとして、書類の整理という問題は実は時間によって解決された、いえ「時代」によって解決されたという側面もあると思います。
今から振り返ると「超」整理法の問題意識は「大量に届けられる書類を如何に(検索可能な状態で)収納するのか」という側面が大きかったのではないでしょうか。では大量の書類が届けられない、というか届けられる書類の量が少なくなれば問題はなくなるはず。そして実際、最近私の手元に届く書類の量はかなり少なくなっているのです。自分が署名捺印する書類はさすがにとどきますが、逆にそれ以外はほとんどないと言っても良いくらいです。
この理由も明かでしょう。以前なら書類で届けられていた情報が今では電子メールやその添付ファイルとして届くのです。いわゆるオフィスのペーパーレス化というものがついに成功したということでしょう。
今から大学生や社会人として知的生産の活動を開始する人たちにとって、書類整理の問題は対応が優しい部類の問題ではないかと想います。とはいえ、今度は電子メールの処理問題がより深刻に。別に情報整理が易しくなったわけではないですね。
ちなみに..。「「超」整理法」には「何でも封筒にいれて本棚に並べるべし」と書かれていたので、私は本当に何でも放り込んでいました。10年ほどまえにこの押し出しファイリングに使っている棚の封筒(ファイル)を整理してみてビックリ。現金が数万円単位、いや数十万円単位で出てきたのです!(それ以来お金は別扱いにしていますから、今の私の本棚には金目のものはありません。念のため。)
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