工学基礎実験Ⅱ(C)「レポート発表、講評、ディスカッション」(江頭教授)
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応用化学科の1年生の学生実験は「工学基礎実験」という名称です。工学部共通の命名なので応用化学では正確には「工学基礎実験(C)」。前期はⅠなので今学期、後期の1年生の学生実験は「工学基礎実験Ⅱ(C)」となります。
さて、後期も始まって8週間。折り返し点を越えて半分の実験が終了したので表題の「レポート発表、講評、ディスカッション」を開きました。提出されたレポートを教員がみて、これは、と思えるレポートを書いた学生さんに発表を依頼。学生さん同士の質疑応答と、それに加えて教員からの講評を行う、という会です。実験後半にも同じ趣旨の会を実施しますので、正確には「レポート発表、講評、ディスカッション(1)」ですね。
毎年実施しているこの発表会ですが、昨年度は「対面ただし遠隔受講可」というハイブリッド形式としていました。今回は新型コロナウイルス感染症の状況が収まっていることを受けて対面での実施としました。
今回と前回、対面とハイブリッド形式との差を改めて実感したのは質疑応答の部分でした。発表それ自体は発表者がオンラインに居ても対面とかなり近いレベルでできると思いましたが、質疑応答はかなりの差があります。対面での質疑応答には発表者と質問者の他に聴衆が居るのですよね。
どういう事か。発表は基本一人からのメッセージ、質疑応答もオンラインだと発表者と質問者との二人の間のやり取りです。でも対面の質疑応答では発表者の発言にも質問者の発言にも、どちらにも会場からのなにがしかのリアクションがあるのです。
分かり易いのは発表者でも質問者でも良いのですが、どちらかがジョーク、というか少し面白い言い方をした場合、会場でも笑い声がもれる。それにもっと面白い返しをするとさらに笑い声が広がる。質疑応答の本質とは関係ない、という異論も有るかも知れませんが、このような雰囲気が質疑の内容や伝わりやすさにも響いてくるのではないか。久々の対面の発表会でそんなことを改めて考えました。
今回対象となった実験は5テーマ。「工学基礎実験Ⅱ(C)」は二コマ連続の授業ですから一つのテーマ当たり40分はある。ということはずいぶん余裕があるのかな、と思っていました。これは時間を稼がないと。ところが思いのほかの質疑応答の盛り上がりのおかげで時間不足に。最後の方は駆け足になってしまってバランスが悪かったことが今回の反省点です。
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