ハラスメントに関する講習会が開かれました。(江頭教授)
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東京工科大学では月に一度、八王子キャンパス、蒲田キャンパスでそれぞれに「全学教職員会」と称した講習会を開いています。学長が大学の運営方針を説明する回もありますし、各学部がそれぞれの教育目標を発表する回もあります。時には外部講師をお願いして大学の教育にかかわる最新の話題を解説していただくこともあります。
今週のタイトルは「ハラスメントのない大学づくり」。本学では毎年このようなハラスメントに対する講演を行っていますが、今回もその1つ。今回はNPO NAAH(アカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク)の御輿 久美子先生に講師をお願いしました。
ハラスメントについての講演会はこの「全学教職員会」でも何回か行われ、それぞれに事例紹介や考え方の説明がありました。今回ご講演いただいた御輿先生のお話、とくに具体的な事例についてのお話しは、さて何というのでしょうか、ある種の実感というか気持ちのこもったお話しだったと思います。実際にハラスメントを体験した方の話を聞いて、その思いを追体験したが故のものだからなのでしょうか。被害者に寄り添う気持ちが強くでていたと思います。
さて、講演会の中で興味深かったのは今回のコロナ禍を契機に始まったオンライン授業が学生の不安や不満の元になっているという話でした。ハラスメントとは少し異なると思いますが、この事態が学生のみならず教員にも強いストレスを与えたことは確かです。
まずは利用するオンラインツールを統一すること、出席をとる方法を統一することなどの指摘。これは大学、少なくとも学科のレベルでの対応が必要です。ただ、教員の立場からすると、従来から利用してきたツールを強制的に切り換えることを求められたとしたらこれは非常に大きなストレスで、大学からのハラスメントに見えるでしょう。
今回のご講演のなかでは、ハラスメントは被害者と加害者との関係に留まらず、組織全体の問題だ、と指摘されていました。これは正にそのその通りなのでしょう。ハラスメントを対症療法的に押さえ込むだけではなく、ハラスメントのない組織に向けて体質改善を続けていくことが大切だ、それこそが「ハラスメントのない大学づくり」なのですね。
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